株式会社日経HRは「ウィズコロナ時代の転職」に関する意識調査を行い、結果を公開しました。
新型コロナウイルスによる経済悪化で、自身が所属する業界や企業の先行きに不安を感じたり、今後は柔軟な働き方を模索したいといった理由で、転職を希望する回答者が全体の6割近く(57%)を占める結果となりました。また、4人中3人が在宅勤務を経験しており、その大多数(約9割)が在宅勤務の継続を希望していることが明らかになっています。
転職意欲が高まりが顕著に
今回の調査を通じて明らかになった項目と分析結果は次のとおりです。
転職意向の変化

- 非常に高まった:35%
- 少し高まった:22%
→高まったと回答したユーザーが57%
その理由として、現在の会社や業界の将来に対する不安、また自社のコロナ対応への不満、更に今後柔軟な働き方を求める回答が多数ありました。
転職先選びの基準

- 給与・処遇:80%
- 働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務など):44%
リモートワークや在宅勤務を重視する人が大幅に増えていること明らかになりました。
転職市場の先行き

- 非常に厳しくなる:44%
- やや厳しくなる:33%
多くの回答者が転職市場の先行きに悲観的で、今後「非常に楽になる」と回答した人はおらず、「やや楽になる」も1%に留まっています。
在宅勤務の状況(週1~5日)
- 経験した:76%
- 経験していない:24%
- 在宅勤務頻度は週5日が最多
在宅勤務を開始した時期は、緊急事態宣言が出された4月上旬が最多で(35%)終了時期は5月下旬(16%)と、コロナ禍と比例していますが、現在も在宅勤務を継続している回答者が62%います。
在宅勤務で増えた自由時間の使い方

- 家事:46%
- 仕事・家族との時間:34%
次いで、仕事に必要な知識やスキルアップ(27%)、趣味(25%)、仕事とは関係ない知識やスキルアップ(22%)となっています。
今後の在宅勤務について

- 感染が収束するまで希望:28%
- 感染に関係なく希望:60%
上記を合計すると約9割と、ほとんどの回答者が今後も在宅勤務の継続を希望していることが明らかになっています。
今後の働き方について

- 働き方を変えたい:74%
- 変えたくない:7%
大多数の回答者が望む「働き方を変えたい」理由として、オフィス勤務が必ずしも必要でないことを自覚したり、今後は家族と過ごす時間の大切さを実感したといった、場所や時間にとらわれない働き方やワークライフバランスを大切にする回答が多数ありました。
挑戦したい「新しい働き方」

- 在宅・リモートワーク:52%
- 副業:39%
- 他社で副業:35%
在宅勤務を継続しながら、余った時間を副業など有意義に活用したいという希望が伺えます。