鉄道各社が宿泊施設でワーケーションを企画、生ビール飲み放題も

鉄道各社がワーケーションを支援

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国の観光業界・旅行業界や宿泊施設は深刻な打撃を受けています。

こうした状況下、宿泊事業者が営業を継続できるよう支援するため、鉄道各社が利用者にテレワーク・リモートワークの場としてホテルを提供するサービスプランを続々と企画・提案しています。

特に観光地のホテルでは、ワーケーションと呼ばれる仕事(ワーク)と余暇(バケーション)を組み合わせたキーワードによる商品を企画し、新たな魅力をアピールしています。

主な取り組みについて紹介します。

生ビール飲み放題企画

京阪HD

関西の京阪ホールディングス(HD)傘下の京阪ホテルズ&リゾーツは、京都駅から徒歩3分と近い京都タワーホテルアネックスで、1階部分のレストランをテレワーク・リモートワーク専用の空間に改修しました。

そこでは、1日(最大10時間)1500円または1時間400円で利用できるフリードリンク付きプランを用意しており、1日プランの場合は午後5~6時の間に300円で生ビールが飲み放題となっています。

同ホテルの担当者は「食べ物の持ち込みもOKなので、ゆっくり仕事をしてもらえれば」と話しています。

また、今月からは家具大手のニトリやのイケアがコーディネートした客室をリモートワーク用に提供し、レストランと客室どちらの利用者にも京都タワー展望室の入場割引クーポンを進呈し、息抜きの時間を楽しんでもらうこととしています。

都会を離れて仕事に集中

関西地域ではまた、それぞれの地域における観光地の魅力を生かしたプランも登場しています。

阪急阪神

阪急阪神HDは、有馬温泉に立地する神戸市北区の有馬きらりで、テレワーク応援プラン「有馬きらりスタイル」を販売しています。

WiFi設備と執務用テーブルを備えた客室で仕事ができる上に、ホテル内の温泉も利用可能でする。料金は日帰り利用で4980円となっています。

近鉄

近鉄グループHD傘下の近鉄不動産では、三重県志摩市のホテル「都リゾート奥志摩アクアフォレスト」で、この11月から企業向けにワーケーション用の利用プランを試験販売しています。

この企画が軌道にのれば事業を本格化させることを目指しています。

南海電鉄

南海電気鉄道が出資するホテル運営会社YOLO JAPANでは、大阪・新今宮の「YOLO HOTEL MUSEUM」の客室を改装し、テレワーク用に提供しています。

若手アーティストが手掛けたスタイリッシュな内装が特徴的で、大型モニター付きのプレミアムルームの利用料は1日あたり3850円となっています。

まとめ

今回は関西圏の取り組みを紹介しましたが、全国各地で同様の試みが進んでいます。

脱都会・地方永住が検討される中、こうした鉄道各社の取り組みは、利用者のモチベーション増進に資する企画として注目されます。

参照:産経新聞