「投資するなら高配当の株式を狙いたい」
「デイトレードではなく長期保有で安定収入を得たい」
このように思っている人もいるのではないでしょうか?
じつは日本株には高い配当金をだす「高配当株」がいくつもあります。
そこで今回は、高配当がもらえて長期保有におすすめの日本企業の株式銘柄を5つ紹介します。
長期保有をするメリット
まずは長期間をするメリットについて、確認していきましょう。
取引コストを抑えられる
長期保有のメリットは取引コストを抑えられることです。
株式を売買すると必ず発生する取引コストとして取引の手数料がかかります。
手数料は1回ごとの売買で発生するため、短期的な取引をくり返すと費用がかかってしまいます。
手数料は証券会社によって異なりますが、例えばネット証券の最大手SBI証券では55円~(プランによっては無料の場合もある)手数料が掛かります。
野村證券や大和証券などの対面証券会社で、オンライントレードでない場合は、概ね約定代金(注文成立した「株価×株数」)の1%前後掛かります。
できることなら、取引コストは下げたいものです。
その点、長期保有では頻繁に取引しないため、取引コストを抑えられるというメリットがあります。
配当金を再投資できる
長期保有は、受け取った配当金を再投資の資金に回すことが可能です。
配当金を再投資するメリットは「複利効果」を享受できる点にあります。
複利効果とは、運用で得られた利益をさらに投資に回すことで、資産を雪だるま式に増やすというものです。
長期保有でもらさず受け取れた配当金を再投資をすることで、この複利効果を享受し、効率的に資産を増やすことも可能です。
一方の短期投資では、タイミングによっては配当金を受け取れない可能性があります。
そのため、配当金を再投資できる長期保有を選ぶのがおすすめです。
投資の時間をとられない
長期保有は投資に時間をとられないことがメリットです。
短期投資の場合、値動きや経済ニュースなど日々チェックしながら、ときに画面に張り付きながら投資をしなくてはいけない場面もあるでしょう。
一方の長期保有では、一度株を購入しさえすれば、あとは定期的に株価をチェックするだけでも良いため、投資の時間をとられません。
長期保有したい高配当の日本株5選!
それでは、高配当で長期保有におすすめの日本企業株式銘柄を5つしていきます。
KDDI
総合通信大手のKDDIは、19期連続増配をしており、配当金狙いの個人投資家からも人気の銘柄です。
2020年9月から、携帯料金引き下げを求めている菅政権になってからも、業績は好調。
さらに株式優待の、全国47都道府県のグルメ品が1品もらえる「au PAY マーケット商品カタログギフト」も人気です。
配当金をもらいつつ、株式優待も楽しみにできる長期保有に適した銘柄です。
KDDI 株価:3,358円 配当利回り:3.57%(2021年2月17日現在)
東京海上ホールディングス
東京海上ホールディングスは、売上高5兆円を超える、言わずとしれたメガ損保です。
確認できる限り、2011年年度より増配を続けており、今後も株主還元の姿勢に変化がない限りは、増配傾向が期待できます。
業績も安定しており、倒産リスクが少ないことから、安心して長期保有ができる銘柄と言えるでしょう。
東京海上ホールディングス 株価:5,512円 配当利回り:4.17%(2021年2月17日現在)
NTT(日本電信電話)
ドコモを完全子会社化したことで話題になったNTT(日本電信電話)も、長期保有に適した高配当株です。
NTTは事業の性格上、景気の浮き沈みに左右されづらく、安定的に売り上げを積み上げていくことができます。
そのため、株価が相対的に上下が少ないディフェンシブ銘柄に分類されます。
なお、株式優待として、NTT株の保有期間に応じたdポイントを貰えるため、dポイントユーザーには特におすすめです。
NTT 株価:2,882円 配当利回り:3.38%(2021年2月17日現在)
花王
大手化学メーカーの花王は、配当利回り自体は相対的に高くありませんが、配当株として保有を検討したい銘柄の1つ。
実は花王は日本一の連続増配記録(31期連続)を持つ優良企業なのです。
花王は、NTTと同様に景気の浮き沈みに左右されない事業を展開しており、株主還元の一環として、配当に力を入れています。
ただし、2021年2月17日時点の株価は7,400円と、100株買う場合には74万円を用意しなければならない点はご注意ください。
花王 株価:7,400円 配当利回り:1.89%(2021年2月17日現在)
SPK
自動車部品や産業車両部品を取り扱っている専門商社・SPKも、長期保有するならチェックしておきたい銘柄です。
自動車や産業車両業界を支えている企業ですね。
SPKも花王には届きませんが、22期連続増配をしている優良企業。
売上高や営業利益、当期利益なども順調に伸ばしており、業績は安定していると言えるでしょう。
ただし、株主優待はありませんので、その点は頭に入れて置きましょう(2021年2月17日現在)。
SPK 株価:1,276円 配当利回り:2.74%(2021年2月17日現在)
まとめ
「高配当」という視点で日本株を見ると、ついつい長期保有をしたくなる銘柄がたくさんあります。
今回はその中でも特におすすめする5つの株式銘柄を紹介しました。
紹介した銘柄を参考に、長期保有で高配当を得るために、資産運用をしてみてはいかがでしょうか。