テレワークやリモートワークで利用が増えているWEB会議ツールですが、会議中に漏れる周囲の音などがうるさく、生産性の低下が課題となっていました。
その課題を解決すべく、米国Microsoft社のTeamsが独自開発した会話中のノイズキャンセリング機能について発表しました。
利用者の課題は「雑音」
従来のWEB会議システムでは、例えば会議中に自宅で飼っている犬がビデオ会議の途中に犬が吠えてしまったり、家族が部屋に入ってきてドアの開閉音が混入したり、またキーボードの操作音を拾ってしまうなど、周囲の雑音が大きな課題とされていました。
今回Teamsが発表したノイズキャンセリング機能により、こうした課題や問題点が改善・解決されることが期待されており、ビデオ会議の障害となっていた家庭内のノイズ解決に向け、朗報になりそうです。
ノイズキャンセリング機能とは
米国のニュースサイトが報じた4月9日の記事によれば、MicrosoftのTeamsは、ノイズキャンセリング(無駄な雑音などを遮断する)機能を向上させ、会議中の周囲の騒音やキーボードのタイピング音をリアルタイムで除去するツールを実装すべく準備しているとのことです。
Teamsが開発したノイズキャンセリング機能は、新たに開発したAI(人工知能)のフィルタリング機能により、会議中のノイズがリアルタイムで除去可能になり、例えば犬の吠え声やドアの開閉音、キーボードのタイピング音などを抑え込むことが可能になるようです。
Teams(チームズ)とは
MicrosoftのTeamsは、2017年3月14日にリリースされて以降、世界中で導入が広がりつつあるコミュニケーションツールで、利用できる国と地域は181カ所におよび、53言語をサポートしています。
Teamsは、Office 365でのチームコラボレーションのハブとなることを目標に作られており、チーム内のコミュニケーションを円滑化するために、チャットやWEB会議など多くの機能を有しています。
また、Microsoftが提供するツールであるため、Office主要ソフトとの親和性が高いのも特徴となっており、WordやExcelファイルを共同で編集することが可能です
なお同社は、4月18日時点でTeamsの利用者数が4,400万人となり、直近の1週間だけで1,200万人増加したと発表しました。既にSkype for Businessを運用していますが、2021年にはこちらを終了し、Teamsの開発に注力していくようです。
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ストレスを軽減して生産性向上を
WEB会議中の雑音については、利用者それぞれが対策をしていますが、働く環境に依存してしまいます。
こういった新しい機能が開発されることで、ストレスなく円滑な運営に繋がり、生産性に大きく寄与するのではないでしょうか。