災害時における情報速報連絡システムの重要性
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドの連結子会社・Prop Tech plus株式会社(「PT+」)はこのたび、地震や台風といった広域災害が発生した際にプロパティマネジメント会社やビルメンテナンス会社等への当該災害関連の連絡および情報収集を一元化して提供するクラウド型サービス「ソクレン」の提供開始をリリースしました。
サービス提供の背景
近年、日本では地震災害や記録的な大雨・台風による水害などの大規模自然災害が多発しています。また、新型コロナウィルスの感染拡大や働き方改革の推進に伴って在宅勤務等のテレワーク化が浸透し、リモートで働く従業員と会社間での迅速な意思疎通と情報伝達が重要な課題となっています。
従来、災害発生時には各拠点の災害情報集約や状況把握といった各種情報共有が体系的・システム的になされておらず、各事業者や担当者毎に連絡手段が統一されていない場合もあり、情報の正確性や情報共有、また運用管理体制に多くに課題がありました。
今回同社では、様々なノウハウと実績に基づいて開発・運用されてきたリアルタイムAI緊急情報サービス「FASTALERT」を提供する株式会社JX通信社と提携し、主に不動産管理事業者向けの災害情報速報連絡システム「ソクレン」のサービス提供を開始したものです。
サービスの特徴
本サービスは、不動産管理事業者がそれぞれに管理する全国各地の物件と各地域ごとに把握し、広域災害が発生した際には当該情報をリアルタイムに入手した上で、複数の関連事象者間へ必要な情報を直ちに連絡・共有可能とするクラウド型サービスで、それぞれが保有・賃貸する不動産などの資産保全に貢献し、平常時でも必要に応じて関係者への一斉連絡や情報収集に役立てるシステムです。
従来型サービスと比較した際の主な特徴とメリットは次のとおりです。
広域災害発生時における連絡網の比較
既存の連絡網(ヒエラルキーモデル)では、トップダウン型で段階的に情報伝達・交換が行われるために、情報共有に時間を要していました。これに対し本サービスではあらゆる情報をソクレンに集約させることで、情報共有がスムースとなり極めて短時間で伝達可能となります。
既存の想定連絡網とソクレンの違い
既存連絡網では各地域において災害情報を個別にメールや電話などで伝達するため、情報集約・整理と伝達が非効率的で時間もかかっていました。また担当者不在などの場合にスムースな情報伝達も困難な場合が散見されました。新システムでは、気象庁データと連携しており、関係者に一斉伝達が可能な上、クラウドシステム上で正確かつ効率的な情報共有が可能となります。
今後の取り組み
ミンカブ並びにPT+では、上記の取り組みに加え、今後も不動産証券化業界や関連業界に対して新たなソリューションを提供し、各社の利便性、効率性向上に寄与したい意向です。