新型コロナウイルス感染拡大でテレワーク導入企業が急増している状況で、SB C&S株式会社はこのたび、当該WEB会議利用者を対象として「ビデオ会議に関する意識調査」を実施し、その分析結果をリリースしました。
調査の背景
政府や行政が推進する働き方改革や、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの企業がテレワークを推進しています。その際に物理的に求められるプラットフォームとしてWEB会議システムが挙げられます。このシステムは、社内会議や取引先との打ち合わせにも幅広く活用ができるため、利用者数が急増しています。
同社は、WEB会議利用者の意識や実態を把握するため、仕事で当該システムを活用した経験のある20~69歳の男女を対象に意識調査を実施しました。
調査結果概要
テレワークの導入で大きく影響を受けた業務は社内外の会議や報告・相談
今回の調査結果によれば、テレワークの導入で影響を受けた業務のトップは社内会議(69.5%)、次いで社外会議(49.8%)、さらに報告・相談(37.8%)という順となっています。なお、7割以上の回答者が営業機会の減少を挙げており、テレワーク下での営業機会損失という状況が明らかになっています。
WEB会議の利点は移動時間や交通費の削減効果
WEB[議の利点については、移動時間や交通費が削減できる(80.0%)、無駄な会話が減る(42.8%)、会議室が不要(40.3%)という結果となりました。なお、従来の対面会議WEB会議を比較した際に後者の方が時間短縮効果があるとした回答者は全体の約4割(短縮時間平均:23.2分)という状況です。
WEB会議で無駄な会議が減ったとの評価も
WEB会議の導入によって無駄な会議が減ったり(45.0%)、時間の有効活用を意識した(28.0%)、事前準備をしっかり整えた(19.5%)という回答が上位を占めました。テレワークの推進に伴うWEB会議の浸透によって、会議の効率化が図られている状況が浮き彫りになっています。
従来の対面型会議とWEB会議で異なるポイント
対面会議での重視ポイントは、相手の表情(42.5%)、伝わりやすい言葉(41.8%)、発言のバランス(34.8%)といった項目が並ぶのに対し、WEB会議で重視する項目は、相手に伝わりやすい言葉(41.3%)発言のバランス(35.0%)、そして会議の議題や流れをしっかり把握すること(32.0%)であり、重視するポイントが異なっています。
社内会議ではWEBが効率的との回答が半数以上の一方、社外会議(特に営業)では対面会議を評価する回答者が全体の約7割を占めました。社内外での使い分けがポイントとなっています。
ニューノーマル時代に重要なのはコミュニケーション能力
ニューノーマル時代に大切となるスキルは、自身の意思を正確に伝えるコミュニケーション能力(58.5%)がトップで、資料作成能力(52.5%)、会議進行能力(45.3%)という結果となりました。いずれもWEB会議での運営能力を示しています。
ニューノーマル時代:社会的に大きな影響を与える事象が社会を変革し、新しい常識や常態が発生する現象
まとめ
今回の調査結果を通じ、従来型の対面会議とWEB会議を比較するとそれぞれの重視ポイントが異なることが判明しました。これからのニューノーマル時代では対面会議とWEB会議それぞれを使い分け、有効活用することが重要です。