新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの普及により、企業では部下のマネジメントにも影響が出ています。
テレワークによるオンライン業務中心でのマネジメント手法について解説していきます。
「性善説」と「信頼関係」がポイント
テレワークが拡大すると、仕事の進捗管理などがある程度「本人任せ」の状況になります。
こうした状況下で、真面目な人ほど長時間労働し、それが原因でメンタル不調に陥るといった課題が指摘されています。
このような事態を避けるために管理者が留意すべき主なポイントは次のとおりです。
性善説
- まずは性善説に立ち、部下を信じる
- 部下との信頼関係を構築した上で、目標設定や役割分担、また推進方法を策定し、PDCAを回していく
- 言葉で明確に仕事の指示をするなど、きめ細かいマネジメントを行う
信頼関係
テレワーク中には、部下の業務進捗を把握し、管理することも重要ですが、それが監視になってはいけません。
部下に対しては、業務内容や取り組みの姿勢をちゃんと見ているという「見守り」の姿勢が大切で、そうした対応が部下の心理的安全性を生み、上司との信頼関係構築に繋がります。
部下に対して「1日1褒め」のキーワード実践を心掛けることで、信頼関係が深まります。
部下の年代やスキルに応じた対応も重要
部下の年代や熟練度別にもマネジメントを考慮する必要があります。
新人へのマネジメント
コミュニケーション頻度を設計する
部下とのコミュニケーション頻度は、月に1度だけ2時間設定するよりも、毎日5分だけでも継続するほうが信頼関係を築くのに効果的です。
評価指標は結果50%・プロセス50%の割合
新人であれば、成果を求めると同時にプロセスの評価も重要です。KPIの設計と、プロセスをやり切っているのかという進捗管理が重要です。
アメ役とムチ役で連携をとる
部下に指導や注意をしたい場合は、例えば先輩社員をアメ役で自分がムチ役とするなど、役割分担をあえて演出して新人をフォローすることが大切です。
ベテランへのマネジメント
評価指標は結果100%で考える
ベテラン層に対しては、目標を達成したかしないかの2択となります。
結果にこだわる
ベテラン層には、結果さえ出れば高い評価を与えます。ベテランは自己管理が業務設計・推進能力に長けているので、結果への評価が妥当です。
強みを最大限に活かす
ベテラン層に対しては、その人の強みを自覚化しつつ、マネージャーはその強みを活かした仕事の渡し方をしていくことが大事です。その結果として生産性が高い強いチームを創っていくことが可能となります。
参照:マイナビニュース