新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの推進や、ニューノーマル、またワーケーションといった働き方改革により、企業の評価はどのように推移しているのでしょうか。
コロナ禍での総合的な働きがいについて調査・分析した結果がリリースされました。
各分野のトップ評価企業は
調査を実施したのはGPTWジャパンで、調査対象企業を①大規模部門(従業員1000人以上)、②中規模部門(100~999人)、③小規模部門(25~99人)に分類しています。
大規模部門のトップはシスコシステムズ
大規模部門のトップには、IT大手のシスコシステムズが選ばれました。
2位は昨年トップだったセールスフォース・ドットコム、3位はディスコという結果となっています。
中・小規模のトップは
中規模部門では、経費精算などのクラウドサービスを提供するコンカーが4年連続の1位となりました。
また小規模部門では、動画制作サービスを手掛けるフラグシップオーケストラが1位という結果でした。
コロナ禍でも総合的な働きがいが高い企業の特徴
調査には、全国の企業462社が参加しましたが、同社では昨年も同様の調査を実施しており、昨年と今年の両調査に参加した企業(205社)のデータを分析すると、スコアは全体的に改善しています。
その要因について、同社では、コロナ禍の影響で業績が悪かった企業が調査への参加を見送る傾向があったことが大きな要因とみています。
昨年と今年の比較をみると、特に「働きやすい環境」についての項目が大きく改善した一方で、「総合的な働きがい」の項目が唯一、前回調査よりも低下しました。
この結果から、総合的な働きがいが高い企業は、低い企業に比べて従業員への配慮や尊重が十分なされており、また経営・管理者層への信用が高い特徴がみられました。
社員との相互信頼が評価のポイント
今回の調査結果を踏まえ、同社代表者は、ニューノーマルな社会環境では、社員を尊重したマネジメントや相互信頼を構築するコミュニケーションが重要だと分析しています。
そして、評価の高い企業は、テレワークで不安を抱える従業員に向けて、「経営サイドが何を考えているのか」、また「新しい働き方について」積極的に情報発信を行っていることを指摘しています。
更に、ベストカンパニーは、他の社員とのつながりを感じられるような多様な施策を展開しており、一方的に会社の施策を落とし込むのではなく、職場ぐるみで従業員の声を取り入れながら、将来の働き方を構築していることを評価しています。
参照:GPTWジャパン