新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人々の就職や転職活動における企業選びの基準や意識についても変化がみられます。
こうした状況下、コロナ禍での企業選びの軸の変化に関する調査結果がリリースされました。
目次
コロナ禍で全体の4割が企業選びの軸に変化
この調査を実施したのは人材サービス大手のエン・ジャパンで、同社ユーザー1万1,536人からの回答を分析しました。
コロナ禍を経験して企業選びの軸は変わったかについては、回答者全体の40%が変わったと回答しました。
続いて、特に何を重視するようになったについては、次の回答が上位を占める結果となりました。
- 希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるかどうか(42%)
- 企業・事業に将来性があるか(38%)
- 勤務時間・休日休暇・勤務地が希望に合うか(35%)
希望の働き方への要求
希望の働き方ができるか懸念する事例として、次のコメントが挙げられています。
- 現在働いている会社がテレワークの導入を躊躇(ちゅうちょ)している点に疑問を感じ、社会情勢に柔軟に対応できる会社を希望(29歳女性)
- 仕事が減り、今後の不安が大きい(29歳男性)
- コロナ後も今後の人生のライフイベントにも対応できるよう、テレワークを認める企業を希望する(34歳女性)
コロナ禍をきっかけとして、柔軟な働き方を希望する人が増えたことが浮き彫りとなっています。
適した企業を知るための情報源は
今回の調査に際して、回答者が自分の求める企業を確認するための情報源をたずねた結果と、その主な理由は次のとおりです。
転職サイト」(81%)
- どんな会社かを知ることができ、福利厚生や勤務形態などの情報も豊富(24歳女性)
- 募集要項以外にも詳細な取材記事などがあり、具体的な求人情報が確認できる(33歳男性)
企業のホームページ(77%)
会社のクチコミサイト(52%)
- 社員のリアルな声がわかり、それを踏まえた上で自分で条件などを判断できる(23歳女性)
- 匿名なので、在職中の社員のリアルな感触が確認できた(31歳男性)
同社では、総じて年代を問わずインターネットでの情報収集が中心になっていると分析しています。
まとめ
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人々の就職や転職に際しての志望先企業に対する意識も変化しています。
WITHコロナ、AFTERコロナの時代を迎えても、テレワークなどの職場環境を提供することが可能な企業で安心して働きたいという要求が強く、企業もこうした対応に配慮することが重要となります。
参照:エン・ジャパン