新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及や、働き方改革などによって、人々の働き方は大きく変化しており、政府も副業を支援しています。
こうした状況下、大手IT企業のYahooが副業マッチングサービスを開始しました。
副業人材の受け入れと拡大が目的
Yahooは、副業マッチングサービス「Yahoo!副業(ベータ版)」を提供し、先行登録の受付を3月3日から開始しました。
先行登録を行なうことで、利用者は今年の5月上旬以降に、副業を目的とする求人内容が掲載される企業の情報をメールで受け取ることが可能となります。
このサービスは、Yahoo! JAPANが自社で副業人材を受け入れるとともに、より多くの利用者に副業を始めるきっかけを提供することを目的としています。
同社をはじめとして、PayPayなどのZHDグループ企業など、5月上旬から求人を掲載する企業を一覧で確認することが可能です。
副業のニーズは拡大
Yahooが今回このサービスを提供した背景として、副業をしている人の割合が2017年の4.0%から2020年には9.7%まで増えているという現実があります。
こうした状況は、政府の後押しもあり、副業という新しい働き方の広がりがデータ上でも確認されています(*1)。
(*1)総務省統計局 就業構造基本調査 平成29年版、厚生労働省 第132回労働政策審議会安全衛生分科会資料
「ギグパートナー」を今後大量募集
Yahoo! JAPANでは、2020年7月に約100名の副業人材であるギグパートナー(*2)を募集しましたが、応募人数が4,500人を超えました。
(*2)「ギグ」とは、1回きりの単発ライブ演奏を意味する英語の「gig」に由来し、ギグパートナーは、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーのように、注文1件ごとに業務請負契約を結んで配達を引き受ける個人事業主を意味します。
→Uber Eats(ウーバーイーツ)の登録はこちらまた、ギグパートナーに就任した人を対象に行なったアンケートでは、回答者の85%がYahoo! JAPANでの副業にポジティブな回答をしています。
こうした結果は、人々の副業に対する関心の高さを示すものとして注目されます。
なお、同社では現在3万人のギグパートナーを先行エントリー受付中としており、応募者には新規参加企業や副業案件を案内する予定です。
まとめ
今回のサービスに代表されるとおり、今後はひとつの会社で収入をまかなうのではなく、副業などを通じて様々な収入スタイルを拡大することが、テレワーク時代に求められる新たな働き方となるでしょう。
参照:Yahoo!Japan