株式投資で大切な「メタ視点」とは

新型コロナウイルスの感染拡大による様々な影響によって、勤務日数が削減されたり、残業手当や交通費が減少するなど、収入減に悩む人は多くいます。

これを補填するための副業や投資がブームとなっていますが、主要な投資手段である株式投資で意識すべきポイントがあります。

「メタ視線」が重要

株式投資において、重要となるポイントが「メタ視点」で考える意識です。

メタとは、「高次の~」という意味で、投資においてメタ視点で考えるとは、常に物事を高い位置から俯瞰(ふかん)し、客観的な視点から眺めることを意味します。

自分の視点の高さから見る目線ではなく、判り易く例えれば、上空を飛んでいる鷹の目線であり、さらにメタになると、宇宙から地球を眺めるイメージです。

他のプレイヤーの動きを予測

投資先の株価動向を予測する際に、「ファンダメンタルズ」(経済の基礎的条件)を正しく見積もり、株価チャートなどから「テクニカル分析」を行うのは投資の基本です。

それよりも重要となるのは、上述したメタ視点を持って、他のプレイヤー(投資家)がどう動くかを予測する「メタゲーム」です。

見るべき主なポイントは次のとおりです。

  • 他の個人投資家は何を考えてどう動くのか
  • 国内の機関投資家はどう対応するのか
  • 海外のヘッジファンドは何を考え、どう動くのか

メタ視線からの自分の立ち位置

株式投資とは、このように他のプレイヤーの動きをメタ視点で考え、自分の立ち位置を決めるゲームの要素があります。

ファンダメンタルズやテクニカル分析を行った結果、株価が下がると判断しても、他の多くのプレイヤーが株価が上がると判断した場合には、株価上昇圧力となります。

この場合、目先のゲーム(投資)では、下がるほうにではなく、上がるほうに賭けるのが正解です。

事例

例えば、コロナ禍の状況で不景気が続き、株価が下がると判断しても、他の多くのプレイヤーが逆に今が買いのチャンスと判断して買い、機関投資家も同様の予測を立てた場合はどうでしょうか。

現実的に不景気になることがわかり切っていても、現実に反して株価は上昇圧力となります。

この場合、たとえ自分が株価は下がると思っていても、短期的には上がるほうに賭けたほうが値上り益を獲得する可能性が高まります。

まとめ

コロナ禍の影響などによる収入源を補填する手段として、副業と並んで注目される株式投資ですが、主要な副業が労働提供型であるのに対し、リスクの高い不労所得でもあります。

小額の投資でも成功を収め、利益を確保するためには、こうした視点も有効に活用すべきでしょう。

参照:DIAMOND online