やってはいけない副業

働き方改革やニューノーマルの推進により、人々の生活様式や価値観は大きく変わりつつあります。

それと同時に、政府や企業の後押しもあり、ここ数年は複業(副業)が注目されています。

副業から「複業」の時代へ

ここ数年、本業ひと筋ではなく複数の収入源を確保する「複業」という働き方が進展しています。そして、この動きは10年後にはスタンダードになると指摘する専門家もいます。

かつては世の中の主流だった本業ひと筋のサラリーマンは、今後少数派になり、10年後には、本業と副業の垣根が消滅し、“複業家”として自立する人が多数派になるといいます。

こうした時代を見据えて、時流に乗り遅れないためには、副業で自らお金を稼ぐ「自稼ぎ力」を身につける必要があります。

副業を見つけるには、自身の趣味や得意分野を書き出したり、知人や友人とそれぞれの得意分野を指摘しあって、自分の能力を可視化することがポイントです。

副業は本業の延長か趣味の延長か

副業には2つのパターンがあり、本業の延長にするか、趣味の延長にするかによって、仕事のスタイルが異なってきます。

本業の延長として取り組む場合は、例えば本業がSEであれば、個人でクラウドソーシングなどを通して他社の業務を受注することが挙げられます。

趣味の延長とする場合は、自分の好きな分野で新たな仕事を創造していきます。例えば、趣味で得たマイナーな城跡の知識を生かして『城跡お茶会』を開き、その会費で月3万~5万円の副収入を得ている例もあります。

避けるべき副業は

将来のスタンダードとなる副業ですが、避けるべき取り組み方もあります。

最も避けるべきなのは、「儲けたい」という利益優先の視点で、自分に興味やスキルのない新規ジャンルに手を出すことです。

取り組んだ後に期待した成果が出ないと、たちまち気力が萎え、無駄な時間と労力、資金を費やした挙句、結局何も残らないという悪循環に陥ってしまいます。

短期間で収入を得たい気持ちが優先してしまうと、自分の足元をしっかりと見つめる前にあれこれと無駄な動きを重ね、結局疲れただけという結果を招きかねません。

まとめ

副業は、焦らず気長に育てていくことが成功への近道となります。

現時点で特にスキルや知識がなくても、自分が好きな趣味を10年も続ければ、副業として収入に繋がる可能性は大きいです。

気楽な趣味として長く続けられる“複業”が理想であり、10年後の自分は現在の自分をしっかり見つめた先にあります。

参照:月間SPA!