レジャーホテルが人気、2時間550円でアルコール飲み放題も

新型コロナウイルスの感染に伴い、テレワークが定着しています。

こうした環境下で注目を集めているのがホテルでのデイユース型サービスですが、ビジネスホテルやシティホテルのほかに、密かな人気となっているのがレジャーホテルです。

ホテル利用促進のアイデア

コロナ禍により、ホテルのサービスも大きく変容しています。

宿泊需要の激減を補うアイデアとして、サービスアパートメント型やフレックス型など、多様な利用形態を生み出しています。

また、利用形態の変化としてデイユースも挙げられます。デイユースとは、その名のとおり日中の客室利用、たとえば午前中にチェックインして、夕方まで客室を利用するといった形式です。

デイユースによる客室サービスの充実

デイユースを提供するレジャーホテルは、風俗営業法上の届け出が必要な休憩利用が特徴となっていました。いわゆるラブホテル系です。

宿泊ではなく滞在時間を収益とするレジャーホテルでは、これまでもサウナや露天風呂付きなどの客室サービスを充実させていました。

ここ最近、他人に会わない巣篭もり時間という利用形態の特徴もあり、レジャーホテルのポテンシャルの高さが、コロナ禍で注目されています。

ホテル特性を生かした推し会やインドア花見

一例を挙げると、レジャーやリゾート、宿泊特化など複合的業態のホテルとして知られる「バリアン」では、推し(おし)会が評判となっています。

著名文学賞のタイトルから広まった、アイドルグループやアニメのファンが自らの推し(イチオシ)を表現するワードですが、バリアンではこうしたグループが集って充実した時間を過ごせる客室サービスを提供し、話題となりました。

また、インドアお花見ルームを作るなど、コロナ禍でもホテルの特性を生かしたアイデアで需要を取り込んでいます。

ネカフェ+ホテルのハイブリッド型

他の例を挙げれば、JR八王子駅近くに開業した「DESIGN HOTEL BLAX」は、ホテル+ネットカフェの複合業態という斬新なレジャーホテルです。

地下をネットカフェ、上階をホテルとして運営しており、ハイブリッド型レジャーホテルともいえる施設を提供しています。

おつまみから本格的な食事や各種アルコールまで揃うラインアップを24時間提供しており、フードデリバリーサービスの利用も可能となっています。

驚くのがアルコールの提供と料金で、2時間550円でアルコールの飲み放題を実施しています。

まとめ

こうした様々なデイユース型の取り組みは、今後コロナ禍で一般ホテルでも標準となり、より注目されていくでしょう。

デイユースの利用拡大を含め、ホテルステイの形態が大きく変容している状況下、改めて宿泊スペースの意義について考えさせられる取り組みだといえます。

参照:NEWSポストセブン