新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事が制限されて収入が減少した人が多くいる状況です。
その対策として、副業や転職に取り組む場合が多いのですが、収入補填の現状はどうなっているのでしょうか。
8割以上がコロナ禍での収入減を補填希望
コロナ禍による2020年の年収の増減について調査したのは、ツナグ働き方研究所です。
その調査結果によれば、性別に関係なく、8割以上の大多数がコロナで減った年収を増やそうとしています。内訳は、男性が(83.8%、女性が87.9%と圧倒的な多数です。
増やしたい月収と方法は
増やしたい金額は、月5〜10万円(38.3%)、月10万円以上(23.6%)という結果でした。
収入を増やす方法は、現職派(残業などが約3割(30.7%)で、副業派(35.9%)、転職派(19.7%)と続きました。
現職で増やしたいとする場合、その内容は、「残業」が男性で52.3%、女性で43.9%となり、「給与交渉」は男性が10.8%、女性が16.6%となりました。
また、副業を望む場合、空いた時間を生かせる仕事を模索するのが男性で68.4%、女性では8割近く(79.8%)と多く、成長につながる仕事を求めるのが男性は15.8%、女性は8.4%という結果でした。
副業での収入補填は2割以上
また、エイチームフィナジーが行った副業に関する実態調査では、2020年3月~2021年2月の1年間で、本業より副業収入が多くなった人が2割を超える(21.8%)一方、本業による収入の方が多かった人がまだ大多数(75.8%)という状況でした。
副業収入は5~10万円
副業収入(月収)について聞いた結果は次のようになっています。
- 5万円以下(43.9%)
- 5~10万円(18.4%)
- 10~15万円(5.5%)
- 15~20万円(8%)(以下、下記グラフ参照)
この結果は、前述の副業で増やしたい金額と概ね一致しています。
副業の内容は多岐
副業の内容について聞いた結果は次のとおりです。
- 株式投資(44.8%)
- アンケートモニター・ポイントサイト系(34.7%)
- FX投資」(26.4%)
- 事務・作業系(21.2%)
- 仮想通貨投資」(20.9%不動産投資(18.7%)(以下、下記グラフ参照)
内容は様々で、副業の種類が多岐にわたっていることがわかります。
副業のメリットも大きい
コロナ禍で副業して良かったことについて聞いた結果は次のとおりで、前向きな回答が多く寄せられています。
- 収入が増加した(51.8%)
- 視野が広がった(26.7%)
- 将来の不安が解消された(24.2%)
- 新しいスキルが身に付いた(23.0%)人間関係が広がった」(22.1%)(以下、下記グラフ参照)
やはり収入の増加が高く評価されています。