コロナ禍で増大しているテレワークですが、テレワーク中のリモートハラスメント(リモハラ)について調査した結果がリリースされました。
それによれば、長期化するテレワークの状況下で、上司とのコミュニケーションに関する多くのストレスが明らかになっています。
ストレスが減った人はわずか2割未満
この調査を実施したのはダイヤモンド・コンサルティングオフィス社です。
テレワーク中の上司とのコミュニケーションを通じて、昨年の同じ時期と比べてストレスや不快感が「減った」「かなり減った」と回答した人は、全体の2割弱(19.5%)でした。
その一方、「増えた」「かなり増えた」と答えた人が4割近く(37%)となり、「変わらない」(43.5%)が最多という結果でした。
ストレスの原因トップは上司からの仕事の確認
上司とのコミュニケーションを通じて生じるストレス増加の要因は、常に仕事をしているかの連絡や確認が3割以上(30.3%)で、参加したくないリモート飲み会への勧誘が約2割(19.9%)と続いています。
逆に、上司とのコミュニケーションでストレスが減った要因は、不要な出社指示が減ったのがトップ(37.7%)で、参加したくないリモート飲み会への勧誘が減った(32.1%)となりました。
8割以上がリモハラを懸念
リモハラに該当しそうな項目として上司に改善してほしい項目をみると、ストレスが増加した人の41.8%が業務時間とプライベートな時間のすみわけと回答し、次いで、仕事をする上での管理や束縛(28.9%) と続きました。
上司に特に直して欲しい点などがないとした回答は全体の14.9%に留まり、ストレス増加傾向の8割以上が上司のリモハラを懸念していることがわかります。
テレワーク続行は希望
テレワークによってストレスが増加した人でも、在宅でのテレワークを続けたい(39.3%)、テレワークと出社の併用を希望(39.3%)との回答が多くみられました。
この結果から、ストレスを抱えながらもテレワークそのものは続行は希望している状況が明らかです。
トップ10の内訳
今回の回答で寄せられた、テレワークによる上司からのストレス増加要因はのトップ10の内訳は次のとおりです。
- 常に仕事をしているかの連絡や確認:30.3%
- 参加したくないリモート飲み会への勧誘:19.9%
- オンラインでのプライベートに関する内容の質問:18.4%
- オンライン会議でのあたりの強い言動:17.9%
- 通信環境や回線速度など業務環境についての指摘:17.9%
- 業務時間外の業務指示:16.4%
- 不要な出社指示:11.4%
- 身だしなみや服装などへの必要以上の指摘:10.9%
- オンライン時の常時ビデオONの強要:10.4%
- 不当な残業の指示:7.5%
- その他:8.0%
- 当てはまるものはない:16.4%