Google検索以上の提案ができるか?コロナ時代に必要な人材「クリエイティブ・クラス」

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全世代で急速にデジタル化が加速。リモートでの仕事が増えたことで、働き方やビジネス手法の変化を実感している方も多いのではないでしょうか。

今後、ウィズコロナの時代に求められる人材・働き方とは。メディアアーティストである落合陽一氏の著書『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~』(小学館新書)から読み解きます。

コロナ禍で急速に進んだオンライン化

日本では緊急事態宣言が発令された4月から、多くの企業がリモートワークへ移行。会議や営業もオンラインで実施される機会が増加しました。新しいワークスタイルに戸惑いがある一方で、「無駄な会議が減った」「作業効率が上がった」という声も少なくありません。また、事業をオンライン配信やオンライン販売にシフトする・拡充するという変化も起こりつつあります。

ウィズコロナの時代。テクノロジーを駆使したビジネスが当たり前となりつつあります。それに伴い、ITに代替されない人材の価値が益々高まってきました。落合陽一氏は著書『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~』(小学館新書)の中で、その人材を「クリエイティブ・クラス」として紹介しています。

求められる「クリエイティブ・クラス」

「クリエイティブ・クラス」とは、創造的かつ専門性の高い知能を持つ人材のこと。米国の社会学者リチャード・フロリダが提唱した造語です。「クリエイティブ・クラス」は、誰も気づかなかった問題に気づき、誰も真似できない専門性でそれを解決します。そうすることで、検索すれば分かることや誰かが言った真似事しか提案できない人材との差がついていくのです。

Apple社の創業者スティーブ・ジョブズがその一人。彼はiPod・携帯電話・インターネット通信機器を1つのデバイスiPhoneに統一させ、世界の常識を変化させました。専門性の高い知識と、オリジナリティあるアイディアを唯一無二のビジネスに昇華させた好例だと言えるでしょう。

「クリエイティブ・クラス」へ5つの問い

ただ、他人が簡単に真似できない専門性とは、どんなことを学べば良いのでしょうか。専門性を極めても、世の中に求められていないことであれば成立しません。落合氏は以下の5つの問いを自分に投げかけることを提唱しています。

・それによって誰が幸せになるのか。

・なぜいま、その問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか。

・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。

・どこに行けばそれができるのか。

・実現のためのスキルはほかの人が到達しにくいものか。」

落合陽一『働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~』(小学館新書)

この問いに答えられるテーマを見つけ、自分自身の思考と専門性を高めていく。そうすることで、ITに取って代わられることのない、唯一無二の「クリエイティブ・クラス」としての価値を高めていくことができるのです。

思考し、自分だけの価値を高める人材へ

唯一無二の専門性を高めることは難易度が高いようにも思えますが、普段の行動から少しずつ変えていくことができます。例えば、何かをネットで検索した時。落合氏は、ネットや他人から得た情報を鵜呑みにするのではなく、あらためて自分で考える習慣をつけることが、思考体力を高めるための第一歩」と述べています。(同書)

調べたことを鵜呑みにし、ただその知識を受け売りに話しているだけでは思考力は身につきません。他の知識と連動させて新しい疑問や解釈を持ち、それを言語化する癖をつける。日々の行動を積み重ねて、自分だけが発揮できる価値を創り上げていきましょう。

記事監修:染谷祐吏(yuri someya)
一部上場企業のデジタルマ―ケティング責任者としてデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業開発に従事。業務支援コンサル、ベンチャー企業の戦略人事を経て2019年にデジタル人材特化型のエージェントとして株式会社MOCHIを設立。テレワーク×DXの課題解決として「リモフリ」を立ち上げ。