プライベートとの境界線を持ちにくいテレワーク。いつの間にか疲れが溜まってきていませんか?そんな方におすすめなのが、近年話題の「マインドフルネス」。
J.カバットジン氏の『マインドフルネスストレス低減法』(北大路書房)で、自分をリラックスさせる方法を知りましょう。キーワードは「呼吸」。いつも忙しい方にこそおすすめです。
テレワークは疲れが溜まりやすい?
在宅勤務が多いテレワーク。「余計なストレスがなく、仕事に集中できる!」という声もあれば、「なかなか集中できない」という声も。
私生活との境目がなくなり仕事モードが抜けない、もしくは仕事モードに入りにくい。通勤の必要がない分、かえって夜遅くまで仕事をやり続けてしまう。
同僚とのコミュニケーションが減り、自分で抱え込んでしまうようになった。こんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。夫婦揃って在宅勤務となり喧嘩が増えた、という方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、「マインドフルネス」というストレスをコントロールする瞑想法。GoogleやFacebookなどの大手企業が研修に取り入れるなど、近年では大きな注目を集めています。
テレワークのストレス軽減に役立つ「マインドフルネス」
1日のうち、「何もしない」時間はどのくらいありますか?
テレワークでは通勤時間がなくなり、特に時間に追われがち。仕事をしながら洗濯や料理をこなし、夜にはスマホやテレビを見て過ごす。人は驚くほど、自分自身と向き合う時間が少ないのです。
マインドフルネスの基本は瞑想。自分の感情の揺れ動きを受け入れ、今この「瞬間」に注意を集中させます。マインドフルネスを提唱するJ.カバットジン氏は、マインドフルネスのメリットについて次のように述べています。
「生活全体でいつも何かに追われている人にとって、正式な瞑想トレーニングは、精神を安定させ、ものごとを広い視点で見る目や洞察力をとり戻すための避難場所のようなものです。それは、“何かをしなければならない”とあなたをかりたてている力を中断し、深くリラックスした状態と幸福感をもたらし、「自分は、何者だったのか」ということを思い出させてくれるのです。」J.カバットジン氏の『マインドフルネスストレス低減法』(北大路書房)
まずは呼吸を意識しよう
忙しい毎日に追われている人にこそ必要とされるマインドフルネス。
しかし、いきなり瞑想をしようと思っても様々な感情が行き交い、なかなか集中できません。そこで、マインドフルネスを成功させる重要な要素の一つが呼吸です。腹部の動きを意識して、自分自身の体が呼吸をすることに集中します。
「瞑想を行うときは、呼吸が注意力をつなぎとめる役割をはたします。体の奥の呼吸を感じられる場所に注意を集中すると、表面では揺れ動いていても、リラックスした安らいだ気持ちになります。」(同書)
途中で集中力が切れ、「もうやめようか」「お腹が空いたなぁ」など様々な感情が湧き上がってくるかもしれません。
それらの感情は静かに観察し、また呼吸に意識を戻しましょう。まずは3分。テレワークの合間に、自宅で「呼吸をする」時間を作ってみてください。
「マインドフルネス」で仕事ストレスを撃退
マインドフルネスは、仕事にまつわるストレスにも効果的だと言われています。
マンネリ化した仕事にうんざりしたり、プレッシャーのかかる仕事にストレスを感じたり。そんな時に呼吸を意識した瞑想を行うことで、追い込まれた精神状態から解放され、仕事に意識的に取り組むことができるようになります。
リラックスするだけでなく、仕事に対する姿勢まで変化するマインドフルネス。テレワークの合間に、ぜひ実践してみてくださいね。
記事監修:染谷祐吏(yuri someya)
一部上場企業のデジタルマ―ケティング責任者としてデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業開発に従事。業務支援コンサル、ベンチャー企業の戦略人事を経て2019年にデジタル人材特化型のエージェントとして株式会社MOCHIを設立。テレワーク×DXの課題解決として「リモフリ」を立ち上げ。