新型コロナウイルス感染症防止の観点から、3月・4月頃からテレワークを始めた人も多いでしょう。実は同時期に株価は大きく下がりました。そして、同時に「これはチャンスだ」と多くの新人投資家が生まれました。
投資はこれから資産を形成していく上で、非常に有効的な手段です。そこで今回は、成長期待のある米国株に絞って、おすすめの銘柄を5つ紹介していきます。
米国株の3つの魅力
まずは米国株の魅力について、3点を押さえましょう。
安定した成長率
米国は、日本の約4倍の経済規模を誇りながら、2010年代に入ってから、経済成長率が＋1.55%～2.93%を推移するなど、非常に安定的な成長を遂げている国です。
米国が安定して成長している理由として大きいのが移民により「人口が増加し続けている」という点。
今後も人口は増え続ける見込みで、2019年時点で3億3千万人の人口は、2100年には4億5千万人を越えると言われています。
このように人口増加による安定的な成長を背景に、米国株は今後も成長が期待できるでしょう。
長期連続増配銘柄がたくさんある
米国株は、日本株に比べて長期連続増配銘柄が数多くあります。「増配」とは配当金額を増やすこと。企業がしっかり稼いでいないと増配をすることはできません。
日本で1番連続増配をしているのが「花王」で、30年連続で増配しています。一方、米国株の場合は30年以上連続で増配している企業は2020年9月時点で、85社以上あります。
このように米国株は長期で増配銘柄が数多くあり、そして今後も増配し続けることが予想されます。
年4回配当金が貰える
日本株の場合、配当金は年2回の銘柄が多いです。一方、米国株は年4回配当金を出す銘柄が多くあります。また、配当支払い月もそれぞれで異なるため、組み合わせ次第では、毎月配当金を貰えるようにすることも可能です。
投資初心者におすすめの米国株5選
それでは、投資初心者におすすめの米国株を5つ紹介してきます。
アップル
「アップル」は2020年9月時点で時価総額（企業の規模を測る指標）が世界一です。つまり、世界で1番大きな企業ということになります。その大きさはすさまじく、トヨタの10倍の規模を誇ります。
主力はiPhoneですが、Apple MusicやiCloud、Apple TV＋などのサービス部門の売上げが伸びていることが特徴です。
今後もApple Glassや自動運転車など革新性の高い製品を世に出していくことが予想されます。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は、バンドエイドやリステリン、コンタクトレンズのアキュビューなどでお馴染みの企業です。
バンドエイドなど一般消費者向けの製品のほか、医療機器や医療品も提供しています。
非常に安定した事業と成長性が特徴で、この20年間で株価は3倍以上に上昇しています。さらに2020年9月時点で58年連続で増配中のため、「値上がりと配当金」、どちらも狙うことができるでしょう。事業の性格上、売上げが景気に左右されづらいため、中長期で保有するのにもってこいです。
VISA（ビザ）
クレジットカード最大手の「ビザ」のカードを利用している人も多いのではないでしょうか。
ビザのビジネスモデルは、決済ネットワークを運営し、加盟店から手数料を貰う、といったもの。カードを発行する金融機関が資金の貸し手となるため、顧客がお金を返せなくなっても、ビザの影響は少なくて済みます。
業績も10年間で売上げが3倍以上になり、また、利益率も60%以上と非常に高収益企業として有名です。財務状況も良いため、安心して保有できる銘柄の1つです。
フェイスブック
「フェイスブック」は世界最大のSNS企業です。他社のSNSと異なり、実名登録であるという特徴を持っており、世界一個人情報を有している企業とも言われています。
フェイスブックの売上のほとんどが広告収入です。そのため、「コロナショックの影響により、多くの企業が広告費を減らすのではないか」と悲観的な声もありました。しかし、決算の結果を見ると、それほど心配いらなそうです。
また、若者に人気の「Instagram」を提供しており、今後はInstagram上で商品を注文できる「Instagram Shop」の成長が期待できそうです。
コカ・コーラ
「コカ・コーラ」は世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏の保有銘柄としても有名な企業です。コカ・コーラは2020年9月時点で58年連続増配中と、米国株の中でもトップクラスの記録を誇ります。
これからどんどん成長していき、何倍にもなるような銘柄ではありませんが、安定的に配当金を得ながら、値上がりも期待できる、非常に優秀な銘柄です。
まとめ
今回は投資初心者におすすめの米国株を5つ紹介してきました。どの企業も1度は聞いたことのあったのではないでしょうか。本文で述べた通り、米国という国自体が今後も成長が期待できます。米国のような成長している国の成長している企業を買って、資産運用をしてみてはいかがでしょうか。