オンライン飲み会1ヵ月で110万人が利用する背景

新型コロナウイルスの影響で、自宅待機やテレワークを余儀なくされている人が多くなっています。通常であれば、仕事帰りに同僚や仲間と集まって軽く一杯いこうか、となるところですが、居酒屋やレストランも軒並み休業や夜間の時短営業を余儀なくされており、飲み会すらままなりません。

この状況下で「オンライン飲み会」という言葉が認知されるようになりました。そうした飲み会のプラットフォームをオンラインで提供する企業が評判となっています。

サービスの概要は

オンライン飲み会を主催しているのは、1010株式会社(東京都新宿区、代表取締役: 清瀬史氏)です。サービス名称は『たくのむ』で、3月28日にリリースされて以来わずか1ヶ月間で110万人が利用し、40万件のオンライン飲み会が開催されている盛況です。
※累計の飲み会時間は50年(1日24時間を年数で換算したもの)を超える

このサービスのベースとなっているのはWEB会議システムですが、サービスを利用する際にアカウントを作成する必要がなく、URLを共有するだけで誰でも簡単にオンライン飲み会を開催し、参加することが可能です。

※オンライン会議サービス「Whereby(ウェアバイ):ノルウェーを本拠とするブラウザ完結型のWEB会議システム」の開発協力により提供されています。

今後の展望は

『たくのむ』は、サービス開始当初メインユーザーを25歳から44歳までの若年~中堅世代層と想定していましたが、自粛ムードの中にあっても、大型連休初日の4月25日を契機に、65歳以上のシニア世代で東京や大阪といった都市部以外に居住するユーザー数が4割近くも増加しています。

この状況について、サービスを主催する1010社は、新型コロナウィルスの影響で帰省できない人々が地方に住む両親などとWEB上で顔を合わせる「オンライン帰省」に合わせて『たくのむ』を利用する傾向があるとみています。

今後、『たくのむ』では飲み会の画面を共有するだけでなく、出前を注文したり、飲み会中にシステム上で自動撮影された写真を共有・閲覧できるアルバム機能など、オプション機能を充実する方向です。

出前の注文先として多数の居酒屋やレストランなどと連携すれば、同様に営業が制限されて困窮している多くのお店にとっても恩恵となり、サービス利用者にとってもお店にとってもメリットが大きいため、相互共助の観点からもメリットが大きいといえるでしょう。

まとめ

新型コロナウイルスの影響で外出もままならない多くの人が「オンライン飲み会」を開催する中で、WEB会議システムを飲み会に特化してカスタマイズしたこのサービスは着眼点もよく、今後も利用者からの支持を拡大すると思われます。

経営に苦しむ多くの飲食店や居酒屋とのコラボレーションにも大いに期待したいものです。

記事監修:染谷祐吏(yuri someya)
一部上場企業のデジタルマ―ケティング責任者としてデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業開発に従事。業務支援コンサル、ベンチャー企業の戦略人事を経て2019年にデジタル人材特化型のエージェントとして株式会社MOCHIを設立。テレワーク×DXの課題解決として「リモフリ」を立ち上げ。