新型コロナウィルス感染に伴い、様々な企業がテレワークやリモートワークを推進していますが、既存業務のオンライン化対応、メンバー同士のコミュニケーション低下や生産性低下の課題が山積しています。
今回のカオスマップは、これらの課題を解決すべくリモートワークに特化してサービスをカテゴライズしてご紹介していきます。
※カオスマップとは、様々なサービスや企業を一目で確認できる「地図」のようなものです。ツールやサービスごとの得意分野を視覚的に理解できることも特徴で、業界の勢力図として使うこともできます。
- 1 リモートテックとは
- 2 どんなサービスがあるのか
- 2.1 1.メッセージチャットツール
- 2.2 2.ビデオ会議ツール
- 2.3 3.日程調整ツール
- 2.4 4.能力拡張、アシスタントサービス
- 2.5 5.オンラインストレージ、ドキュメント
- 2.6 6.生産性アップツール
- 2.7 7.プロジェクト、タスクマネジメント
- 2.8 8.デザインツール
- 2.9 9.ノーコード、ローコードサービス
- 2.10 10.バックオフィス、管理者負担軽減サービス
- 2.11 11.HRM、人事労務管理サービス
- 2.12 12.ファイナンス、法務、決済サービス
- 2.13 13.採用ツール
- 2.14 14.エンプロイーエンゲージメントサービス
- 2.15 15.リモートワーカーサービス
- 2.16 16.ワークイベントプラットフォームサービス
- 2.17 17.バーチャルオフィスサービス
- 3 【まとめ】リーダーは最適なサービスを選定する力が問われる
リモートテックとは
リモートテックとは、遠隔(リモート)でも出社時と同等の業務環境をオンライン上に用意したり、業務そのものを効率化したり、生産性向上を目的として開発されたサービスやITシステム、ツール等を指します。
すでに様々な企業が開発・リリースしているため、サービスの機能や特徴をひととつひとつ調べていくのは骨の折れる作業となります。
そこで、リモートワークのカテゴリとして一覧にまとめることで、テレワークをこれから導入する企業や、競合比較を始めている企業は短時間で情報収集ができるようになりました。
どんなサービスがあるのか
1.メッセージチャットツール
Slack(スラック)やTeams(チームズ)といったビジネスチャットのカテゴリです。メンバー間のコミュニケ―ションを円滑にしたい、メール以外で会話ができるツールを探している企業やリーダーにおすすめです。
2.ビデオ会議ツール
ZOOM(ズーム)やSkype(スカイプ)といったWEB会議やビデオ会議ツールのカテゴリです。テキストではなく映像や音声を使って、オンライン上で顔を見ながらコミュニケ―ションをしたい、チームの一体感を醸成するツールを探している企業やリーダーにおすすめです。
3.日程調整ツール
eeasyやbiskettといった日程調整ツールのカテゴリです。スケジュール調整の時間を削減したい、効率化したいと考えている企業やリーダーは参考におすすめです。
4.能力拡張、アシスタントサービス
casterbizに代表される代行サービスのカテゴリです。人手不足の課題をアウトソースによって解決したいと考えている企業やリーダーにおすすめです。
5.オンラインストレージ、ドキュメント
DropboxやGoogleドキュメントなどオンライン上にデータを格納できるツールのカテゴリです。リアルタイムにデータ共有をしたい、大容量のファイルをメンバーと共有したいと考えている企業やリーダーにおすすめです。
6.生産性アップツール
COMMAND Eに代表される生産性向上サービスのカテゴリです。個人のデバイスの中を検索して、対象のファイルやデータをすばやく探すことができることができます。個々の能力や生産性を向上させたいと考えている企業やリーダーにおすすめです。
7.プロジェクト、タスクマネジメント
Trello(トレロ)やbacklog(バックログ)などプロジェクトやタスク管理サービスのカテゴリです。タスク管理をしっかり行いたい、オンライン上でも変わらずプロジェクトをきっちり進めたい企業やリーダーにおすすめです。
8.デザインツール
クリエイティブやデザインを制作するツールのカテゴリです。WEB上で制作、確認できるためメンバーで進捗共有しながら進めたい企業やリーダーにおすすめです。
9.ノーコード、ローコードサービス
BASEやペライチに代表される、ECサイトやホームページなどを手軽につくれるサービスカテゴリです。エンジニアがいない、サイトに詳しい人がいない、外注費用が払えないなどの課題を解決したい企業やリーダーにおすすめです。
10.バックオフィス、管理者負担軽減サービス
SmartHRやジョブカン、sansan、freeeといったバックオフィスのサービスカテゴリです。業務の属人化を無くしたい、エクセルなどの入力作業の手間を無くしたいなどの課題を解決したい企業やリーダーにおすすめです。
11.HRM、人事労務管理サービス
SmartHRやジョブカン、Talentio、カオナビといった人事採用や労務管理サービスカテゴリです。履歴書などの書類のデータ化、勤怠の一括管理をしたい企業やリーダーにおすすめです。
12.ファイナンス、法務、決済サービス
CLOUDSIGNに代表される契約書のクラウド化、PayPalに代表される支払いなど決済サービスカテゴリです。専門性のある人材がいない、費用周りを一括管理したいなどの課題を解決したい企業やリーダーにおすすめです。
13.採用ツール
WantedlyやMyReferなど、母集団形成を行う採用サービスカテゴリです。個人情報のリストを管理することなく、オンライン上で採用者とやりとりをしたい、進捗管理をしたい企業やリーダーにおすすめです。
14.エンプロイーエンゲージメントサービス
Uniposやモチベーションクラウドなど組織やチームのエンゲージメントを向上したり可視化するサービスのカテゴリです。オンライン上でチームの一体感や組織強化を行いたい企業やリーダーにおすすめです。
15.リモートワーカーサービス
ランサーズやクラウドワークスに代表されるリモートワーカーへの依頼サービスカテゴリです。専門性の高い業務や不定期な業務を、外部の人手に頼ることが可能なため、社内の人手が足りない企業やリーダーにおすすめです。
16.ワークイベントプラットフォームサービス
Peatixに代表されるイベントプラットフォームサービスカテゴリです。イベントの告知、集客、支払いなどをワンストップで行いたい企業やリーダーにおすすめです。
17.バーチャルオフィスサービス
tandemやSococoなどオンライン上でオフィスのような体験ができるサービスカテゴリです。WEB会議システムのように会議だけをつなぐのではなく、常時接続でオフィスにいるかのような環境をつくりたい企業やリーダーにおすすめです。
【まとめ】リーダーは最適なサービスを選定する力が問われる
ある統計によれば、
新型コロナウィルスの影響で、大企業48%、中小企業21%がテレワークの導入をしています。出社しない状況になったことで、経営者やリーダーが問われる力は、「テレワーク導入で、出社時と同等またはそれ以上のパフォーマンスが組織で発揮できるか」ではないでしょうか。
そのため、様々なサービスやツールの中から自社の事業や組織に最適なものを選定し、取り入れ、推進するチカラが必要になるでしょう。
※このカオスマップは独自でリモートワークに関連するサービスを提供している企業のプレスリリースや製品サイト、導入実績などの公開情報を基に当社が独自の主点で取りまとめたもので、網羅性や正確性を完全に担保するものではありません。
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