オンライン就活に学生6割が不安、内定にも影響

新型コロナウイルスの感染拡大はピークを過ぎ、やや収束傾向がみられますが、引き続き企業ではテレワークや在宅勤務を推進しており、この働き方は今後も新たな形態として定着していくものとみられます。

企業の人事担当者は、人材の採用にあたってオンライン面談などを中心に進めていますが、優秀な人材を確保する上で、面談から採用にわたって見極めやオンライン上でのコミュニケーションの難しさなど様々な課題を抱えています。

例年に比べて内定取得ペースは鈍化

株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗氏)はこの度、同社の就職支援サービスである「キャリタス就活」プラットフォームに、主に来年3月卒業予定の大学4年生1,212人(内訳:文系男子387人、文系女子362人、理系男子339人、理系女子124人)を対象として現在の就職意識および就職活動の現況について調査を実施しました。

その結果、9割近くの学生が就職活動の際に企業のWEBセミナーを視聴し、7割以上がWEB面接を経験している実態が明らかになりました。更に、現時点での内定率は5割を超えていますが、例年に比べて内定取得のペースは鈍化しています。

調査結果サマリ

1.エントリー社数とセミナー参加社数:平均26.9社(前年同期調査(27.2社)とほぼ同じ)で、WEBセミナー参加者は全体の9割(89.6%)
2.選考試験の受験状況:応募社数は平均13.1社、WEB面接の経験は全体の7割強(72.6%)
3.5月1日現在の内定状況:内定率は5割を超える高水準(50.2%)だが、内定取得のペースは鈍化し、就職活動を終えたのは全体の2割(21.1%)
4.内定業界:情報処理・ソフトウエア(31.7%)、建設・住宅・不動産(14.5%)などで、大企業への内定が約4割(38.9%)
5.就職活動終了の見込み:6月後半が最多(25.8%)で、昨年より半月遅い
6.コロナ禍での不安:オンライン面談のみでの内定に抵抗ある者が63.5%
7.今後の就職活動は厳しいと回答したのが6割強(64.9%)

5月1日現在、約8割が就職活動を継続しており、内定業界は「情報処理・ソフトウエア」に集中(31.7%)しています。

コロナ禍での不安も大きく、自身の就職活動が厳しいと回答した割合は4年ぶりに過半数に達しています。

出典:株式会社ディスコ詳細レポート

まとめ

新型コロナウイルスの感染がやや収束傾向にあるとはいえ、来年4月の就職を控えた大学生の過半数が内定を獲得している一方、例年と比較すればそのペースは鈍化し、内定時期も遅れている状況です。

更に、ほとんどの学生がWEBセミナーやオンライン面談で就職活動を進めており、この傾向は新型コロナウイルス拡大の影響によるものと推測されます。多くの学生はオンライン面談だけでの内定に抵抗感を示しており、今後も厳しいと感じています。

働き方改革に伴い、企業活動も様々に変革していくことが予想されますが、学生の採用にあたっても単にオンライン化を推進するのではなく、就職活動全般における課題にも真摯に向き合う必要があるでしょう。

記事監修:染谷祐吏(yuri someya)
一部上場企業のデジタルマ―ケティング責任者としてデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業開発に従事。業務支援コンサル、ベンチャー企業の戦略人事を経て2019年にデジタル人材特化型のエージェントとして株式会社MOCHIを設立。テレワーク×DXの課題解決として「リモフリ」を立ち上げ。