withコロナ時代における、社員の会社に対する不満とは
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの企業がテレワークやオフィス改革を推進していますが、その一方様々な課題や悩みを抱えています。こうした新しい働き方を導入する企業では、多くの社員からしっかりと本音を聞きだすことが出来ているでしょうか?
こうした問いかけを検証するため、ビジネスアシストパートナ株式会社では全国の20代~40代の会社員男女を対象として、withコロナ時代での会社に対する不満をテーマとした調査を実施し、その分析結果をリリースしました。
会社の経営者や幹部が認識しない中で、部下に大きな負担を掛けている可能性があります。
調査結果サマリ
1.上司に対する不満
コロナ禍で上司に不満を感じた経験を持つ社員は全体の4割以上(44.5%)に上っています。主な理由としては、オンライン会議が急に増えたり、オンラインでの提出物が増大して業務時間が増えたり、また在宅勤務についての説明が不十分といった不満が上位を占めています。
2.働き方改革への取り組みが不十分
withコロナ時代の働き方として、所属する企業が働き方改革に対応できていないと回答した人が過半数(54.3%)の状況でした。主な理由は、テレワークの仕組みが確立できていない(54.2%)、また時短勤務などに対応できていない(39.6%)、残業が多い(16.6%)などとなっています。
3.資料作成に追われる社員
多くの社員が資料作成に追われている実態が明らかになりました。資料を1部作成するのにどのくらいの時間を費やしているかについては、3時間未満(52.5%)が最多ですが、3時間以上1日以内(31.7%)、1日以上3日以内(10.9%)と続いています。
資料作成スキルが低いため自分で解決しようと多くの時間を費やし、結果として長時間の残業を抱える社員も多くみられました。
4.オンライン業務の拡大に伴う資料のクオリティと時間の有効活用
今後オンライン業務が増大するに伴い、資料のクオリティが重要になると考える社員が全体の7割以上となっています。その一方、資料作成する時間を他の業務に充てたい(25.1%)、残業につながるのは嫌だ(22.6%)といった意見も多数みられました。
今後の課題や取り組み
今回の調査結果から、社員の半数近くは会社が働き方改革に対応出来ていないと感じており、オンライン業務の増大に伴い資料作成のクオリティを重要視している一方、資料作成する時間を他の業務に充て、また残業は回避したいと不満を抱えている実態が明らかになりました。
会社の経営者や幹部は、こうした社員の実態をよく認識・理解し、改善策を講じることが求められます。
参考:PRTIMES