株式会社リスキーブランドはこのたび、同社が主催する生活意識調査「MINDVOICE®」データを用いてLINE、YouTube、Twitter、Instagram、またFacebook(FB)といった主力SNSユーザーの動向と価値観に関する調査・分析結果をリリースしました。
調査結果概要
LINE、YouTube、Twitter、Instagramのアクティブユーザーが急伸
主要SNSのアクティブユーザー(AU:日常的に活用している状態)が、日本人全体(15-64歳男女)で大きく拡大しています。それぞれの状況は下記のとおりです。
- LINE:日本人の6割以上がAUと、SNSのトップブランドに成長しており、前年比では110%の成長を示しています。
- YouTube:この1年で最多のAUを獲得(前年比125%)し、今年は日本人全体の50%がAUとなるまで拡大しました。
- Twitter:AU数は前年比118%、日本人全体の36.5%まで拡大となっています。
- Instagram:AU数は前年比124%、日本人全体の26.6%へ拡大しています。
その他の大手SNSの状況は次のとおりです。
- FB:ここ数年の低落傾向から下げ止まっており、かねて指摘されてきた若者離れが一段落して、中高年を核とする独自のポジションを構築しています。
- TikTok:世界的に急拡大していますが、まだAUは4.6%に留まっている一方、前年比では138%と急成長しています。
- LinkedIn:海外ではビジネスマンを中心に普及していますが、日本国内では苦戦しています。
- mixi:長期下降傾向が継続しています。
主要SNSブランドのAUは「棲み分け」が進展
- LINEとYouTube:価値観が近く、変化を嫌い平穏な日常を大切にします。伝統的結婚観や日本人としての誇り、伝統的男女観を重視しています。一方、LINEは変化を嫌う傾向が強く、YouTubeは自分の目線で考える傾向が強いです
- Twitter:自分の目線で物事を考え、変化を求める傾向にあります。刹那主義でネガティブ志向、甘えたいという価値観を持ちます。自分目線のトレンドリーダーという性格です。
- Instagram:逆に変化を求める傾向が強く、友達はSNSで増やし、流行を先取りし、LGBTに寛容な価値観を持っています。時代を先取りしたブランドです。
- FB:物事を広い視野で捉える傾向が強く、環境啓蒙意識や虚栄心といった価値観を共有します。知的顕示欲が強い中高年中心のブランドポジションです。
Instagramは女性や若い世代に、FBは男性と中高年層に支持が浸透
- InstagramのAUをみると、約6割が女性、約65%がミレニアル世代以下の若い世代層となっています。時代を先取りする人たちのブランドというブランドポジションと符合しています。
- 一方、比較的男性AUが多いのがTwitterとYouTubeで、LINEは比較的女性が多く、幅広い世代のAUを保有しています。
- FBはAUの約6割が男性で、6割強が団塊ジュニア以上の中高年層です。環境問題への高い関心と知的顕示欲が高いブランドポジションと一致しています。
- InstagramとFBの2つのブランドを保有するFACEBOOK社は、結果的に効率的なブランドポートフォリオを有していることとなります。