コロナ禍は睡眠ストレスに注意

睡眠の質の大切さ

ある調査によれば、日本人の睡眠時間は欧米諸国と比べると短く、特に女性にその傾向が顕著です。この傾向は全世界のOECD加盟国で日本と韓国、メキシコのみという特殊な状況です。また、厚労省によれば、日本人の5人に1人が睡眠時に何らかの障害を抱えています。

そして何より大切なのは睡眠時間の長さ(量)ではなく、睡眠の質です。睡眠中は、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返しますが、寝入ってから約3時間以内にノンレム睡眠に達すれば脳と身体をゆっくり休ませることができるため、翌朝起きた時に「ぐっすり寝た」と満足感を得られます。

これが睡眠の質です。また、同じく寝入って2~3時間後に細胞の修復や疲労回復が成長ホルモンとして分泌されるため、こちらも睡眠の質を高めるために重要です。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う良質ベッドのニーズ拡大

株式会社大塚家具が実施した睡眠に関する調査結果によれば、現在使用しているベッド(マットレス)の満足度について年代別に分析した結果、20代が最も満足しており(85.1%)、次いで60代(82.1%)となっています。その一方、30代〜50代の満足度は比較的に低い状況で、30代は20代よりも満足度がマイナス17.4ポイント、40代では同9.3ポイント、50代は同11.2ポイントという結果となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うニューノーマル(新しい価値観や常識)な生活様式の定着に伴い、職場で率先して新たなワークスタイル実施を求められる中間管理職や、育児に追われる共働き世帯が多い30代〜50代、その中でも中心層である30代の満足度が極めて低いという結果から、働きざかりでストレスを抱えやすい主軸世代には、自分が家庭で使用するベッドの満足度を向上させて、睡眠の質を高めることが課題となっています。

また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新しい生活様式への変化に伴い、自宅勤務やテレワークのため家で過ごす時間が増えた結果、今よりも良いベッド(マットレス)が欲しいと答えた回答者が過半数(56.0%)にのぼりました。

更に、睡眠時間が減った回答者の大多数(87.1%)が「今よりも良いベッドが欲しい」と考え、逆にこの状況下で睡眠時間が増えた回答者の多数(74.6%)が同様の要望をしています。多少高額な投資をしても、より良いベッドを購入して睡眠の質を上げたいと考える回答者が増えていることが明らかになりました。

良質ベッドを直接購入へ

現在使用しているベッド(マットレス)について、直接試して購入した人の満足度は84.6%と非常に高く、現地に出向いて自分で直接試していない回答者のそれを15.5ポイント上回る結果となりました。

あらゆる商品をインターネットで購入するのが主流の時代にあって、ベッドの購入も例外ではありませんが、睡眠に直結するベッドについては実店舗で自分が直接性能を試した方が明らかに満足度が高いという結果が浮き彫りになっています。

参照:PRTIMES

参照:OMRON