テレワーク時代で求められる「自律型人材」に必要な能力

新型コロナウイルスの感染拡大や、政府主導の働き方改革の推進によって多くの企業がテレワークや自宅勤務を進める中、来年度(2021年)新卒として企業に入社する内定者への期待は大きく高まっているようです。

株式会社グロービスは、同社が提供する「グロービス学び放題フレッシャーズ」で人事担当者200人を対象に実施した「内定者フォローに関する意識調査」における分析結果に基づき、今後のテレワーク時代において企業が新入社員に求めるスキルが変化していることについて発表しました。

内定者・新入社員に関する意識調査で大きな変化

今回の調査・分析結果から、新卒内定者の意識に大きな変化が確認されています。

回答者の大多数(約7割)が「自律型人材」の必要性が増大すると認識

企業が新卒社員に期待する条件として、コロナ禍・コロナ後の社会で自律型人材の必要性は増すとの回答が約7割(69.5%)にのぼり、変化の大きい環境の中でも新たな事業にチャレンジできる人材を求めています。

今後自律型人材として活躍する社員に求めるテーマは「自社の理念を理解すること」

自律型人材の必要性が増すと評価する企業にとって、コロナ後の環境で最も大切と考える要素は「自社の理念についての理解」がトップ(28.1%)、次いで「コミュニケーション能力」(25.2%)「ビジネスマナー」(11.5%)などとなっています。自社理念を理解しないと長続きしない、コロナ禍で集合研修が困難でも自社理念の浸透が最優先と認識しています。

「コミュニケーション能力」への期待が上位

ビジネススキルや専門知識については、求める評価基準として「自社の理念についての理解」(58.5%)、「コミュニケーション能力」(54.5%)、「ビジネスマナー」(51.0%)となっています。過去の調査結果と比較すると今回はコミュニケーション能力の順位に大きな変化が見られ、テレワーク環境下でコミュニケーション能力がますます重要と考えられます。

コミュニケーション能力の重視と論理思考力の重視は並列

上述したコミュニケーション能力以外に重要とされる「論理思考力」について、多くの企業(45.0%)がコミュニケーション能力と同様にその資質を求めています。テレワークが中心の環境下で、企業は社員に対して協調性だけでなく周囲と的確にやり取りできる論理的思考力を強く求めています。

来年の新卒研修はオフライン/オンラインのハイブリッド型主軸

2021年度に実施予定の研修形式として、eラーニングと集合研修(オンライン・オフライン)など複数の組合せを予定している企業が多い(約4割)状況です。今後も引き続きeラーニングや集合研修(オンライン研修)の採用を予定する企業が多い状況です。

参照:PRTIMES