コロナ禍の仕事満足度ランキング、1位は「融資審査/契約審査」

コロナ禍での仕事満足度は?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークや在宅勤務が浸透していますが、コロナ禍でも業績に影響が少なく、給料が安定しているなどの指標を基準に、仕事への満足度を集計・分析した企業があります。

パーソルキャリア社は、20~59歳の正社員男女1万5000人を対象に調査し、仕事満足度ランキング2020としてその分析結果をリリースしました。

ランキング1位は「融資審査/契約審査」

同社の調査結果によれば、職種別ランキングで1位に輝いたのは「融資審査/契約審査」(73.7点)となりました。

続く2位は「MR(医療情報担当者)」(69.6点)、3位は同率で「医療機器メーカー」「ITコンサルタント」(各69.4点)という結果となりました。

いずれも一般的にはニッチとも言える分野が上位に挙げられています。

ベスト3の評価ポイント

上位ベスト3の評価ポイントは次のとおりです。

融資審査/契約審査

質問項目別の満足度がすべて高得点で、その中でも「労働時間」が82.7点、「仕事内容」が77.5点といずれも1位となっています。

MR

この分野は例年「給与・待遇」の満足度が高いのが特徴で、今回調査でもポイントが77.2点と、2位に8点以上の差をつけています。

回答者からは「コロナ禍でも業績に影響が少なく給料が安定している」「充実した福利厚生」が評価されています。

ITコンサルタント(インフラ)

この分野では、「仕事内容」「職場環境」の項目で高得点となっています。

回答者からは「IT系はコロナ禍前にテレワークの土台ができていたため、完全テレワークに移行しても支障が少なかった」「仕事を通して新旧の技術を把握できる」といったコメントが挙がっています。

医療機器メーカー(営業)

すべての項目でバランス良く、高得点となりました。MRと同様に「給料の高さ」「仕事のやりがい」を挙げるコメントが多く、コロナ禍でも状況に左右されないメリットが高評価につながっています。

その他の職種でも高評価

上位に続き、評価の高い職種もあります。主な職種と評価ポイントは次のとおりです。

  • (5位)構造設計:「給与・待遇」「仕事のやりがい」
  • (6位)データベース・セキュリティエンジニア:「給与・待遇」
  • (7位)積算:「仕事内容」

仕事満足度は全体では低下

今回の調査で、仕事満足度の平均点は前年比4.0ポイント減の60.7点で、いずれの満足度指標でも前年を下回りました。

  • 仕事内容:63.6点(前年69.2点)
  • 給与・待遇:56.1点(同62.6点)
  • 労働時間:68.4点(同73.6点)
  • 職場環境:62.1点(同66.9点)

全体をみると、コロナ禍の影響が反映された結果とみられます。

参照:パーソルキャリア