お祭りがテーマ?コロナ禍で行った企業のオフィスリニューアル

オフィス縮小でコミュニケーションを活性化

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの企業がテレワークや在宅勤務を推奨しています。

こうした職場環境にあって、平素の何気ない会話から仕事のアイデアが生まれたり、チームワークを築いたりする機会を提供する場所として、オフィスを有効活用することを考えた企業があります。

不動産仲介サイトを運営するツクルバ社はこのたび、自社オフィスの床面積を45%縮小し、社員間でのコミュニケーションが生まれやすいレイアウトに変更しました。

「お祭り」がテーマのスペース

同社の執務スペースは、一部を除きフリーアドレス(*)で、オフィスの中央には日本古来の「お祭り」をテーマにした長机を設置しました。

(*)社員に個人専用のデスクを設置せず、オフィスの共有スペースに長机や椅子を設置し、自由に着席場所を選んで仕事をする形態

また、音響設備を備えているため、社員は音楽を聴きながら作業や談笑ができ、業務時間後には懇親スペースとしても活用できます。

フロア内には壁が少なく、開放感のあるデザインを施しており、またWEB会議や個人で集中して仕事に取り組む際には、1人用の会議ブースも設置してサポートしています。

新オフィスでは、メンバー同士の「何気ない」やりとりから生まれる発見(セレンディピティ)や、チームワーク醸成という対面での機会を提供する機能を重視し、オフィスの「場」の力を最大化するよう配慮されています。

時間や場所にとらわれない職場環境

同社ではこのリリースに合わせ、新しい勤務制度である「時間や場所にとらわれず、それぞれが仕事に合わせて働く場を選択できる働き方」を開始した旨を発表しました。

同社の社員は、働く場所を日ごとに自由に選択できます。ただし、新型コロナウイルスの感染対策のため、社員の出社率は50%以下に抑えることを目標としており、各部門やチーム内で自主的に出社率を調整しています。

その結果、今年10月の出社率は約30%程度でした。

まとめ

今回の同社の試みは、テレワークを実施しながらオフィスに出社する業務形態でのオフィススペース改革に着眼した点で、定着してきたテレワークとその問題点や課題を解決するための新たな試みとして注目されます。

同社社員からの評価も概ね好評のようで、こうした取り組みがますます拡大すると期待できるでしょう。

参照:ツクルバ