テレワークで評価が高まった「飲みニケーション」、約7割が必要求める声

テレワークで変わる意識

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、テレワーク・リモートワークや在宅勤務が増加し、人々の働き方も変化しています。

日本生命はこのたび、働き方についてのアンケート調査を実施し、その結果をリリースしました。

給料は減少し、副業に興味

コロナ禍で給料が減ったと答えた人が全体の23.4%あり、この背景としては企業の業績悪化も影響がありますが、ニッセイ基礎研究所の分析によれば、テレワークで時間外労働が減少した影響もあるとみています。

給料の減少額は平均で月9.8万円と、かなりの減少です。

副業を実際に開始したり、検討を始めた・興味が湧いたと答えた人は全体の15.7%にのぼることが確認されました。

飲みニケーションへのニーズ

テレワークや自粛で減少した、職場での飲み会への意識も見直されています。

いわゆる「飲みニケーション」についてたずねたところ、「必要」「どちらかと言えば必要」と答えた人は全体の54.3%で、「不要」と答えた人と半々くらいの結果となりました。

一方、テレワークを利用している人に確認した結果は「必要・「どちらかと言えば必要」と答えた人が全体の65.7%にものぼり、飲みニケーションが再評価されていることがわかりました。

飲みニケーション・街の声は

多くの人が、飲みニケーションの必要性と効果を語っています。

卸売業(20代)

「まだ入社1年目なので、先輩との交流が全然取れていないし、先輩や同僚の顔と名前も覚えきれてないので、飲み会はしたい。在宅だと普段の会話もないので、飲み会を通じてコミュニケーションを活性化させれば、仕事も円滑に進む」

保険業(60代)

「(飲みニケーションをすれば)何かあったときに相談しやすくなる。仕事を離れた飲み会というのは人間関係の形成上必要だと思うし、それで助かったこともたくさんある」

金融業(20代)

「コロナ前までは会社の飲み会が嫌だったけれど、やはりないと寂しいと思う。(飲みニケーションで)その人のことを深く知れるし、飲んでいると仕事の話だけではなく、プライベートの話とかも出てきて参考になる」

情報通信業(60代)

「今まで通り飲み会をやりたい。コミュニケーションはフェイスtoフェイスが大事」

まとめ

テレワークや在宅勤務の増加で、職場での同僚や上司・部下との接触機会が減少し、コミュニケーションがとれずにストレスや体調不良を抱える人が増えており、大きな問題となっています。

今回の調査を通じても、飲みニケーションなどの交流機会の大切さが再評価されており、興味深い結果といえるでしょう。

参照:日本生命