「テレワークでのストレス」解消法とは
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、また政府の要請なども影響し、多くの企業がテレワークを本格化させています。
こうした中、テレワークによって働き方が変わったことで、仕事上でのストレスに変化があったかどうかについて調査した結果がリリースされました。
それによれば、テレワーク経験者の6割近くが働き方が変わったことによるストレスを感じており、ストレスの解消法としては、雑談が重要であることが浮き彫りとなっています。
テレワークで働く場所や環境が変わっても、人とのつながりがメンタルに大きな影響を及ぼすことがうかがえます。
全体の7割近くがストレス未解消
この調査を実施したのはリクルートキャリアです。
テレワークでストレスを感じた人に、そのストレスを解消できたか聞いたところ、全体の7割近く(67・7%)が解消できていませんでした。
ストレス解消状況を年代別にみると、年齢が上がるほどテレワークのストレスが高まっています。
解消できていないとの回答は50~60代で83.6%にも上っています。
ストレス解消法は仕事中の雑談
テレワークのストレス解消状況について、仕事中の雑談の有無で分析すると、大きな差となって現われました。
テレワークによるストレスを解消できていないという回答のうち、雑談がある人は63.2%に対し、雑談がない人は77.3%と、14.1ポイントもの差があります。
この結果から、仕事中に雑談がない人の方がストレスを解消できていない傾向が強いことが明らかになりました。
雑談の内容は業務外の世間話
テレワーク中のに雑談内容について聞いた結果は次のようになっています。
- チャットなど業務外の会話:40.9%
- 会議開始前の世間話など:32.1%
- 会議の予定にない電話での会話:20.6%
- 雑談用に時間を確保して会話:
- (全くない:35.6%)
50~60代は雑談が少ない
年代別の雑談状況をみると、50~60代は上記のような雑談内容が他の年代よりも少なく、全くないのが44.2%と最多でした。
50~60代はテレワーク中のストレスについても解消できておらず、特にこの年代を中心に、ストレス解消の一つの鍵として、テレワーク環境下における職場コミュニケーションの大切さを改めて見直すべきと同社では分析しています。
まとめ
今回の調査で、テレワークでのストレスを解消するための効果的な方策として、テレワーク中に職場の同僚や上司・部下などとフランクに雑談する機会を持つことの重要性が明らかになりました。
雑談によってテレワークで孤立しがちな精神状態を緩和し、業務の効率化やメンタル面での気分転換に繋がる結果が示されています。
テレワーク環境下でも、業務を円滑に推進するために職場コミュニケーションを積極的に図る努力が必要といえるでしょう。
参照:リクルートキャリア