月額36万円、帝国ホテルに“住む”新業態サービス

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、首都圏など多くの地域で緊急事態宣言の延長が確定したことで、人々の暮らしや生活は引き続き大きく制限されています。

こうした状況下、名門の帝国ホテルが新たなプランを発表し、注目されています。

「泊まる」のではなく「住む」

今回、帝国ホテルが始めた新たなサービスは、「ホテルに住む」というコンセプトでの新事業である“帝国ホテル サービスアパートメント”です。

帝国ホテルは2月1日からこのサービスの予約受付けを始めました。実際の宿泊は3月15日から可能となります。

この新たなサービスでは、およそ30平方メートルの部屋に30泊36万円で滞在することが可能となっています。

これを1泊あたりに換算すると、あの老舗・帝国ホテルの部屋が1万2,000円という値段で宿泊可能になるものです。

短期滞在プランも

また、今回発表されたサービスには、お試しの意味も含めて5泊15万円の短期滞在型のプランも用意されています。

さらに、新たなサービスでは、ホテルにあるプールやフィットネスジム、また仕事用のワークスペースなども利用できます。

1階のラウンジでは、通常1杯1,500円以上の紅茶やコーヒーを自由に飲むことも可能となっています。

アメニティーにも配慮

シャンプーや歯ブラシといった客室のアメニティーにも配慮され、通常のサービスから変更されています。

客室アメニティーは到着日のみ用意され、2日目以降は宿泊客がそれぞれ好みのものを自分で選んで用意できるよう気配りしています。

また、ベッドメイキングについても、ホテル側での清掃作業は3日に一度の頻度となり、それ以外は宿泊客が自分のペースで整えることができるため、無用な気遣いも必要ありません。

対象部屋数

今回のサービスは、帝国ホテルが誇る130年以上の歴史の中で初めてとなる月額サービスです。
サービス対象となるのは、およそ900室ある全客室の1割ほどにあたる99室を充てる計画です。

アフターコロナも見据えた対応

帝国ホテル担当者は、今回のサービス提案を受けて、テレワークに従事する多くの利用者が活用することを期待しています。

そして、コロナ禍が収まり、海外からの利用者が戻ってきた時に、長く滞在して日本をゆっくりと楽しめる使い勝手を想定しています。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の延長により、人々の閉塞感はますます高まっています。

こうした状況下で、今回の名門・帝国ホテルが発表したサービス提案は、少しでも心の癒しと「リッチ感」を味わえる企画として期待されます。

参照:帝国ホテル