コロナ禍やテレワークで体に変化。健康診断で注意すべきポイント

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ライフスタイルに大きな変化が訪れています。

こうした状況下、 健康診断の結果に変化があった時に注意したいポイントについてアドバイスを行う機関があります。

健診結果の変化に注意すべき4つのポイント

アドバイスを実施しているのは、産業保健WEBメディアであるサンポナビです。同社では、注意すべき4つのポイントを挙げています。

前回の健診結果と「どう変わったか」が重要

健康診断の結果で重要視されるポイントが、前回の結果と比べてどう変わったのかという点です。

特に、テレワークや在宅勤務などを契機としてライフスタイルに大きな変化があった場合、それが健診結果としてあらわれることが懸念されます。

体重・BMI値増加では生活習慣を見直す

外出自粛やテレワークなど、日ごろ身体を動かす習慣が無くなり、結果として体重が増えたりBMI値(*1)が高くなったという場合には注意が必要です。

肥満は、糖尿病を代表とする多くの生活習慣病の原因になります。テレワークで食事の時間が不規則になったり、つい会社にいないので自宅でお菓子を食べてしまうような場合には、まず食生活を見直すことが重要です。

(*1)「体重kg ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」で、BMI値が25以上の場合は要注意です。

γ-GTPの数値が高い場合は飲酒の習慣を見直す

自宅でテレワークに従事することで、会社に通っていた頃よりお酒を飲む機会が増えている場合は注意が必要です。

過度な飲酒はγ-GTPの数値(*2)を高め、肝機能の低下や肝臓ダメージが心配されます。

過度な飲酒はアルコール性肝障害や肝硬変、肝がんといった病気の原因にもなるので、「休肝日」をつくるなど、飲酒の習慣を見直しすことが大切です。

(*2)男性で50IU/l以上、女性で30IU/l以上の場合は要注意です。

視力が低下した場合は部屋の明るさを見直す

健診の結果、視力に大幅な低下があった場合には、テレワーク中の室内での明るさがポイントになります。

オフィスなど仕事をする場所で確保すべき明るさは、法律(労働安全衛生規則第604条)などで規定されています。

自宅で状況を放置していると、視力の低下によって作業ミスや生産性にも影響し、眼精疲労・肩こりなどの原因にも繋がります。

インターバル速歩も効果的

コロナ禍における運動不足対策と健康増進策として、「インターバル速歩」が注目されています。

まずは自分の最速で歩いてみた後、早歩きをします。早歩きは最速スピードの70%、『きつい』と『ややきつい』の間くらいの速さです。ゆっくり歩きは、普段の散歩程度の速さです。

早歩きを5分行ったら、ゆっくり歩きを5分行います。これを3回繰り返すと、早歩きが合計15分、ゆっくり歩きが合計15分になります。この30分のウォーキングがインターバル速歩となります。

すぐにでも生活に取り入れられる運動としてお勧めです。

参照:サンポナビ ウェザーニュース