新型コロナウイルスの感染拡大や、働き方改革の影響などにより、テレワークが普及・定着しています。
その一方、回答者の3割以上がテレワークでウソの報告をしたことがあると答えた調査結果がリリースされました。
ウソの報告が3割以上
この調査を実施したのは、プロジェクト管理ツールなどを提供しているアジャイルウェア社です。
回答者に、テレワークでウソの報告をしたことがあるかどうか聞いたところ、「よくある」「たまにある」と回答した人の合計が3割以上（34.4％）に上っています。
ウソの内容は実際より作業時間を多く申告など
ウソの報告内容について聞いた結果、実際より作業などに多くの時間を費やしたフリをしたのが最多で、6割以上（65.1％）となり、遅延している業務の進捗をごまかした（22.3％）、実際より作業に時間がかからなかったフリをした（11.7％）などの順となっています。
さらに、自由回答を分析すると、出勤報告だけして二度寝したことや、実際にはやっていない仕事をやったことにしたなどのコメントが確認されました。
作業の進捗状況がテレワークで確認できないことを利用して、所要の作業時間をごまかしている状況が確認できます。
また、ウソを報告した主な理由として、暇な状況が会社や上司にわかると困る、多くの仕事をしても給料は変わらない、ゲームをしたかったから、などという回答がありました。
テレワークの評価に不安
回答者に、テレワークと会社からの評価の関係性について、テレワークで自分の働きぶりを上司が把握してくれているか不安に思うかと聞いたところ、とても不安（10.0％）、やや不安（47.7％）と、半数以上の回答者が、自分の働きぶりをきちんと評価されれいるか不安を抱えている状況が明らかになりました。
自分の評価に信頼なし
また、回答者に対して、テレワークで自分が正当に評価されていると思うか聞いたところ、45.8％がまったく思わない・あまり思わないと回答しています。
テレワークに従事している際に、自分の働きぶりを評価する際に企業が取るべき対策について聞いたところ、タスク管理ツールの導入や、評価基準の明確化など、客観的で定量的な判断を求める声や、コミュニケーションの時間を定期的に設けるなど、直接上司とコミュニケーションを取って自分のに働きぶりをアピールする機会を希望する意見が多く寄せられました。
まとめ
テレワークの拡大により、様々な問題点が指摘されていますが、今回の調査により、ウソの報告までせざるを得ないテレワーカーの不安や悩みが浮き彫りとなりました。
決して望ましいことではありませんが、労使ともに、こうした現実を踏まえて改善策を模索する必要があります。
参照：PR TIMES