最新(2021年版)の、日本における「働きがいのある会社」若手ランキングが調査・分析の上、リリースされました。
会社の規模別にそれぞれ詳細なデータが掲載されています。
企業カテゴリ別の上位は
この調査結果を発表したのはGPTWジャパン社で、同じテーマで定期的に調査・分析し、その評価をリリースしています。
大規模部門
今回の調査で、従業員1000人以上を擁する大規模部門では、カード会社として有名なアメリカン・エキスプレス社が1位でした。これに次いで、2位はプルデンシャル生命保険社、3位はディスコ社となっています。
中規模部門・小規模部門
中規模部門は経費管理システム運営のコンカー社、小規模部門では建設ICTを展開する現場サポート社が、それぞれ1位に輝いています。
今回の調査結果から、企業規模に関係なく、上位企業には一定の共通点があるようです。
共通する2つの施策とは
今回調査を実施したGPTWジャパン代表の荒川陽子氏は、この結果について次のように分析しています。
すなわち、企業規模別にそれぞれランキングのトップを獲得した企業は、顧客や利用者を歓迎する様々な施策と姿勢、また、商品やサービスを開発するための十分な機会を与えていることが大きな特徴となっています。
各事業規模別のトップ企業は、それぞれテレワークを取り入れていますが、当然ながらこうした柔軟な取り組みや環境整備が、若手社員からも歓迎されています。
また、社員それぞれに対する様々な能力開発に取り組んでいる姿勢もしっかりと伝わり、評価されています。
評価される施策の事例
今回、評価を得た上位企業が若手社員に評価・歓迎された施策の事例としては、次のようなものが挙げられます。
採用関連の事例
- 法人内で共有出来るSNSを開設し、採用内定者に対して社員行事や会社からの案内を送信する
- 新入社員の家族を招いて懇談会を開催する
能力開発の事例
- 自己開発計画を上司と共に策定する
- 各年次ごとに、会社が期待する役割と成果を明確に伝える
まとめ
コロナ禍や少子高齢化、先行き不透明な経済・社会環境の中、若手社員が所属企業に対して抱く不安は数多くあります。
若年世代の人材は流動化し、若手社員は自分の能力やスキルをベースとして簡単に転職する時代となっています。
こうした状況下、せっかく期待して採用した若手社員が、充実した環境で長期にわたって働ける環境を整備・提供するのは企業の責務といえます。
今回の調査結果を参考に、企業は前向きな取り組みが求められます。
参照:GPTWジャパン