テレワークの普及が進む中、テレワークにおけるマネジメントの難しさが課題となっています。
このマネジメントの難しさを解決させるためには、メタ認知力を鍛えると良いでしょう。
“メタ認知力”を鍛える
メタ認知力とは、自分自身を俯瞰(ふかん)し、客観的に観察する力を指します。この能力が、テレワーク環境下でも重要となります。
メタ認知力を向上させるために、簡単に実行できる3つの方法について解説します。
1日の終わりに、お風呂のなかで振り返る
テレワークが終わり、お風呂に入って開放感を感じながら、心身ともにリラックスして一日を振り返り、のんびりとお湯につかると、皮膚から出される刺激が脳を活性化させると言われています。
このゆったりとした、そして充実した時間を、1日の締めくくりと振り返りのために使うことで、リフレッシュ効果があると同時に、明日の仕事に向けた活力が増大します。
その日に部下に対して指示した内容を日記に書き留める
日記を書くことは、様々な考え方を整理し、今日一日の仕事に対する取り組みなどを省みることに直結します。
日記の形式や内容としては、特に決まりはありません。「3行日記」でも良いですし、エクセルで表を作成し、そこにメモを書き入れていくだけでも構いません。ルーズリーフを活用したり、イラストなどを加えても楽しいでしょう。
テレワークにあたり、特に上司の立場であれば、今日部下に指示した内容を簡潔に書き留めておくことは非常に効果的です。
文字にすることで、一日に取り組んだ仕事内容が整理され、自分が取り組んだ仕事や、指示に対する意味や、また改善点が浮かび上がってきます。これこそ、まさにメタ認知力の向上に向けた実践といえます。
ZoomなどのWebツールを使い、自分が話している状況を録画して確認する
テレワークを実践する中で、上司である自分が部下と話しているときに、どんな表情をして、どのようなしゃべり方をしているのか、普段はなかなか確認することは難しいものです。
リアルタイムでは、部下に対面していることが多いため、なかなかチェックすることができません。
こうした際に、Web会議システムなどで部下と打ち合わせを実施したり、会議の時の様子を録画しておけば、後でゆっくりと、自分が部下やその他関係者からどのように見えているのか、客観的に確認することができます。
こうした工夫も、メタ認知力を鍛える一助となります。