新型コロナウイルスの影響によるテレワークで「WEB会議ツール」を利用する企業が増えています。
WEB会議やオンラインミーティングで使えるツールが増えており、様々な機能や特徴から導入を検討していく必要があります。
そこで今回はテレワークにおすすめのWEB会議ツールを5つ紹介していきます。特徴や費用などにも触れていますので、是非参考にしてみてください。
テレワークで役に立つWEB会議ツール
テレワークやリモートワークにおすすめのWEB会議ツールを紹介します。
ZOOM(ズーム)
ZOOM(ズーム)は、URLもしくは会議室番号とパスワードさえ共有すればWEB上で音声や映像を使って会議を開くことができるWEB会議ツールです。
日本での利用者数は2020年4月7日の緊急事態宣言以後急増しています。
1日10万人前後の人々が利用しており、日本におけるテレワークで使うWEB会議ツールとして認知度はトップクラスと言えるでしょう。
ZOOMの特徴
ZOOMの特徴は、
・主催者からの招待URLをクリックすれば、すぐ参加できる
・通信量が少ないので通信が安定している
・ボタンひとつで録音/録画が可能
・自分の画面を共有できる
・図示しながら説明可能なホワイトボード機能がある
などです。
利便性の観点で「すぐ始められる」点が支持される理由になっています。
ZOOMの費用
ZOOMには無料プランと有料プラン(2,000円~)があります。有料プランは3つプランがありますが、無料プランとの大きな違いは、
・通話の時間制限がない
・クラウドレコーディング機能がある
・ホストを複数設定できる
など
無料プランの場合、40分の通話時間制限が設けられており、長時間のWEB会議の場合は40分毎に接続し直さなくてはならず、手間が掛かってしまいます。
一方の有料プランは「通話の時間制限がない」ため、時間を気にせずWEB会議ができるというメリットがあります。
Teams(チームズ)
Teams(チームズ)とは、Microsoft社が提供しているWEB会議ツールです。
音声やビデオ通話を用いたWEB会議機能の他、チャット機能やスケジュール管理など、仕事を効率化させる豊富な機能がたくさんあります。
Teamsの特徴
Teamsの特徴は、
・Microsoftアプリとの連携可(Word,Excelなど)
・最大100名までビデオ会議に参加可能(有料プランの場合250名まで参加可能)
・議事録を残せる
・音声/映像品質が良い
特に「Microsoftアプリとの連携可」という特徴は、WordやExcel、PowerPointなどを普段業務で使用している人にはとても便利な機能です。
もちろんMicrosoftアプリ以外の外部アプリとの連携もTeams内のストアから簡単に検索することができるので、自分が使いやすいようにTeamsをカスタマイズすることもできます。
Teamsの費用
Teamsには無料プランの他3つの有料プラン(月額540円~)があります。
無料プランと有料プランの違いは、
・ビデオ会議の参加可能人数が最大250人(無料プランは100名)
・Microsoftによる24時間サポート体制
・稼働率99.99%保証(有料プランによる)
・セキュリティ面での強化(有料プランによる)
などが挙げられます。
稼働保証がついていたり、セキュリティ面が強化されていたりと、コストはかかっても本格的にTeamsを使う際には有料プランがおすすめです。
Whereby(ウェアバイ)
Whereby(ウェアバイ)とはブラウザ上で行えるWEB会議ツールです。
Zoomと同様に、参加者はユーザー登録をしていなくても、主催者が発行したURLをクリックすればWEB会議に参加することができます。
Wherebyの特徴
Wherebyの特徴は、
・ブラウザ上で利用するサービスのため、デバイスを選ばない。
・参加者はアカウントがなくてもWEB会議に参加可能
・「チャット」や「画面共有」などの機能がある
などが挙げられます。
アカウントがなくてもクリック一つでWEB会議に参加できるのは非常に便利ですね。※日本語版がないため、慣れるまで多少時間が掛かってしまうかもしれません。
Wherebyの費用
Wherebyは無料プランの他、有料プランが2つ($9.99~)があります。
無料プランと有料プランの違いは
・WEB会議参加可能が増える(4人→12人以上)
・録音機能追加
・複数人が管理者になれる
などが挙げられます。
有料プランではWEB会議参加人数が4人から12人以上、最大50人まで増えます。小規模事業者や個人が利用する分には無料プランで問題なさそうですが、大人数でWherebyを使う場合は、有料プランの方が良いかもしれません。
Skype(スカイプ)
Skype(スカイプ)とは、個人が使用するビデオ通話サービスの先駆けとも言えるWEB会議ツールです。固定/携帯電話への発信、ビデオ通話、録画、チャットなどWEB会議をするにあたり必要な機能は一通り揃っています。
Skypeの特徴
Skypeの特徴は、
・既存ユーザーが多く、アカウントを持っている人や使い慣れている人も多い
・Microsoft officeアカウントと接続可能
・固定/携帯電話への発信ができる
などが挙げられます。
Skype同士の通話であれば基本的に無料で通話をすることができるので、相手もSkypeのアカウントを持っていれば通話コストを抑えることができます。
Skypeの費用
Skypeの場合は、Skype同士の通話であれば料金がかかりません。
ただし、Skypeではなく固定/携帯電話宛に通話をする場合は、通話する地域によって料金は異なりますが、例えば日本の固定/携帯電話へ掛ける場合は850円/月、海外に掛ける場合は1,675円/月掛かります。
bellFace(ベルフェイス)
bellFace(ベルフェイス)とは1,300社以上の企業に導入されているWEB会議ツールです。アプリのインストールなど事前準備が不要で、誰とでも「5秒」で接続できる点が評価されています。
ベルフェイスの特徴
ベルフェイスの特徴は、
・5秒で接続できる(アプリのインストールが不要)
・録画機能あり
・セールスフォースと連携できる
・同時編集のメモ帳機能あり
などが挙げられます。
ベルフェイスを使ってWEB会議を開くには、
①招待者に電話
②招待者が「ベルフェイス」と検索
③接続ナンバーを発行
④接続開始
という順序になります。
また、セールスフォースと自動で連携してくれるので、セールスフォースを活用している企業にとっては、入力の手間を省くことができます。
ベルフェイスの費用
ベルフェイスの料金について当社で独自に調査したところ、
・初期費用:10万円
・月額費用:7万2,000円~
であることが分かりました。ただし、同時接続者が増えると月額費用が増えますので、導入時には一度見積もりを出してもらった方が良いでしょう。
まとめ
今回はテレワークや在宅勤務などにおすすめのWEB会議ツールを5つ紹介していきました。自宅でも参加できる便利なツールとして注目を浴び、急速に利用者数が増えているため、各社シェアを狙って様々な機能を追加していくと予想されます。
従業員は利便性や使いやすさを重要視することが多いですが、リーダーや管理者は、セキュリティ面やコスト、各ツールとの連携も踏まえて検討していく必要があります。
記事で参考に、WEB会議ツールの検討を進めてみてください。