テレワーク・ハイパフォーマーが取り入れていること

テレワークの定着・拡大に伴う、企業勤務者とフリーランスの実態や課題の比較

新型コロナウイルスの感染は漸(ようや)く収束の方向となってきましたが、今後の「ウィズコロナ・アフターコロナ」という環境下で、多くの企業は働き方の変革を迫られています。こうした状況下でテレワークを新たに開始した企業や従業員の多くは、戸惑いや課題、悩みなどを感じています。


株式会社クラウドワークスと株式会社イトーキは、共同で企業の社員1,608名(*)を下記の2つに分類し、「テレワークに関する実態調査」を実施して、それぞれの就業実態を比較しました。


①日々通勤している企業勤務者(以下、「企業勤務者」)
②テレワーク環境で働くフリーランス


その結果、両者に共通するテレワークの課題として、身体の不調や集中力の維持困難さ、コミュニケーションの希薄さが挙げられており、企業勤務者は特に集中力が大きな悩みであることが浮き彫りとなりました。一方、フリーランスにはこうした課題を解决するためのノウハウを蓄積していることも判明しました。


(*)内訳は下記のとおりです。
企業勤務者:1,108名(20代~50代の全国男女)
フリーランス:500名(同上)
調査期間:4月下旬

調査結果サマリ

・テレワークによる業務効率の低下はみられない
・テレワークのメリット・デメリットは共通しているが、企業勤務者の集中力に対する課題感が浮き彫りに
・在宅でのテレワーク環境における課題は通信環境の整備
・作業環境を一定時間「スタンディングワーク」(立って仕事をする)ことで生産性と健康改善(脱メタボ効果)に
・「テレワークハイパフォーマー」はテレワークでの満足度が9.7点(10点満点中)で、広範なノウハウを獲得・実践

テレワークハイパフォーマーの実践ノウハウ例

・集中力維持のための工夫(通信環境を安定させるためWifiではなく有線環境の設置など)
・有効な休憩時間の確保(瞑想、散歩など)による仕事のオン・オフ
・オフからオンの際に切り替えを促すパフォーマンス(チャイム音など)
・休憩時にストレッチ、また仕事中にも軽い運動を取り入れるなど
・効率的で親和性の高い共通の会話・話題を確保
・会議のアジェンダ共有、進行の効率化など

まとめ

今回の調査から明らかになったことは、単に社員がテレワークの経験を積めば一様に業務効率や生産性が向上する訳ではなく、各自がそれぞれに適したテレワーク環境を見出し、実践することが重要だという点です。
また、テレワークの円滑な実践のためには通信インフラ整備などが重要だと確認されました。

今後は、テレワークを経験していない企業の従業員が、テレワークハイパフォーマーの行動や習慣を参考に自分に合った業務形態を模索することで、テレワークのプロフェッショナルへと成長することが期待されます。

記事監修:染谷祐吏(yuri someya)
一部上場企業のデジタルマ―ケティング責任者としてデジタルトランスフォーメーション推進や新規事業開発に従事。業務支援コンサル、ベンチャー企業の戦略人事を経て2019年にデジタル人材特化型のエージェントとして株式会社MOCHIを設立。テレワーク×DXの課題解決として「リモフリ」を立ち上げ。