テレワークで仕事が減って体重増加
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は企業に7割以上のテレワーク導入を要請しています。
こうした状況下、多くの企業では従業員がテレワークに従事していますが、健康面や経済面での影響について、朝日新聞がこのたび自社での調査結果をリリースしました。
それによれば、テレワークや在宅勤務で仕事の負担は減り、体重は増えたという結果が浮き彫りとなっています。
家族との関係にも変化が
同社が今回実施したネット調査では、テレワーク経験者の約3人に1人が「体重が増えた」と回答しています。
また、自宅を中心とするテレワークで、通勤などで自然と体を動かしエネルギーを消化することもなくなったことで、運動量が減った一方、食費が増えたという回答者も多くみられました。
さらに、在宅時間が長くなったことで、家族との関係にも変化が見られるようです。
テレワークが多いと体重も増加
テレワークや在宅勤務を始めた後にあわられた様々な変化のうち、体重については「増えた」のが34%で、「減った」との回答(11%)の3倍以上にものぼりました。
テレワーク後も体重が変わらないと回答した人は全体の約半数(55%)となっており、テレワークの頻度が多い人ほど、体重が増えたと回答しています。
テレワークの時間や量と体重増加は比例していることがうかがえます。
労働時間と運動量は減少
一方、テレワークや在宅勤務が増えたことにより、労働時間は以前通勤していた時よりも減ったと回答した人が全体の26%で、増えたとの回答(13%)の倍となっています。
テレワークにでの身体的な疲れは、以前よりも減ったとの回答が28%で、増えたとの回答(19%)よりも多い状況です。
また、以前に比べて運動量は減った人が52%と、過半数に達しました。
事例として、神奈川県在住の会社員(41歳男性)は、毎日在宅勤務になって以降、体重が一時10キロ増えました。その理由として、片道1時間かかっていた通勤の負担がなくなった上、家にいるので間食が増えたことを挙げています。
家計にも変化が
家計の変化について聞いたところ、減少したのは交際費(49%)、服飾費(35%)などで、増えたとの回答より多い状況です。
一方、食費が増えたとの回答は32%と、減った(14%)との回答の倍以上になっています。
事例として、都内在住の女性(42歳)は、外食が減った分だけ、自宅での料理のため良質な材料を買ったり、料理を取り寄せたり、いわゆる「おうち時間」を充実させることを理由として挙げています。
参照:朝日新聞